2012年5月1日火曜日

支援者からお便りが届いています。
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おはようございます。昨日は横浜駅伝、お疲れ様でした。走る時は真剣だと思いますが、和気あいあいとした雰囲気で、楽しそうですね。
迷われていましたが、本日もう一度面会に伺われるとの事ですね。私は昨日の夕方、市橋達也さんに手紙を出しました。最後の手紙になるかも知れません。例え連絡が途絶えても、いつも支援し見守っています。その気持ちはずっと変わりません。本日無事、面会出来ますよう祈っています。よろしくお願い致します。
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本山先生 昨日横浜駅伝お疲れ様でした。天気が良くて救急車で運ばれた人も居たそうですが、先生は、無理しないように走ったのは良かったと思います。私は先週の土曜日にメールしたんですが、停電のため駄目でした。私も市橋さんが受刑生活に入っても更生して前向きに生きてほしいです。去年の裁判でいい人間になりたかったって言ってたことを生かしてほしいです。刑務作業も慣れれば市橋さんは大丈夫だと思います。長いメールですみません。
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本山先生へ 市橋君は、1審の時しか、リンゼイさんの遺族と直接会えなかったので、結果的にはあの時に、土下座で誠心誠意謝罪して良かったですね。彼としてはするべきことは、立派にしました。拘置中は理不尽な対応に怒りもあったでしょうけど、遺族への姿勢は、あれで良かったと思います。
連日のように起こってる悲惨な交通事故や災害、遺族達が「本人に謝ってほい!」「土下座しろ!」などと罵声をテレビカメラの前でも投げかけています。命は戻ってこないけど、でもまずは謝ってほしい。謝りもしないのは非人間的行為なのですよね。でも、市橋君の場合は「土下座謝罪などして、反省のかけらもない」と裁判長にまであざ笑うように言われたのです。人間は、なんて勝手なのでしょうね。
アメリカ兵が日本人を殺害しても「反省期間を設け、夜間外出禁止処分」だけ。次々と起こる犯罪も、加害兵は起訴さえされないのです。アメリカ人もイギリス人も良い国民だと思いますが、国家間のことがからむと、一般人が立ち入ることができないもののようです。市橋君の事件はまるで、「見せしめ」みたいです。先日、イギリス人男性が中国高官の妻に殺されたようだとの情報が流れていました。でもこの場合は中国人側が力を持ってる人間なので、殺したのは使用人とかで、ウヤムヤにされそうですよ。イギリス側も慎重な態度です。これからの国際社会、犯罪も国家間の力関係が微妙に関係し、司法は分立どころか、益々都合よくあちこちと癒着していきそうです。
私達、「市橋君の正当な(本山:適正な)裁判を支援する会」のメンバーは、2度の裁判で起こったことを、生涯決して忘れてはいけない、と思います。
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東京農業大学に来る途中、今朝東京拘置所に寄って市橋君への面会申請書を書いて出しました。しばらくして呼ばれたので窓口に行ったら、市橋君は今日の午前中手続きをして受刑者になるので、もうこれからは親族以外は面会できません、と言われました。控訴裁判が行われたのは3月15日、無期懲役の判決が言い渡されたのは4月11日、上告の期限が2週間後の4月25日、それから1週間後の今日5月1日から正式に受刑者として扱われるようになったということです。

手帳の記録を見ますと、控訴裁判後、私は3月21日、4月6日、4月12日、4月16日、4月19日に面会に行っています。4月24日にも行きましたが、他の予定があるからとのことで面会はできませんでした。何人もの支援者の方々がこの間に市橋君宛にお手紙を郵送して下さったり、拘置所まで足を運んで食べ物や、お花や、現金などを差し入れて下さいました。皆さまの温かいお気持ちは市橋君に十分に伝わっている筈です。

これからは、市橋君自身が私を更生に必要な面会人として申請してくれなければ、私ももう面会はできません。私がこれからも面会を希望していることは、先日郵送した添え状(4月24日付け)で伝えてありますので、あとは市橋君がどうしようと考えるかです。山本弁護士が想像しておられたように、ストイックな生活をしようという覚悟を決めているのだとしたら、自分のせいで亡くなったリンゼイさんへの罪の償いをするために、刑務所の中で、これからは外部の誰とも関わらずに、命が尽きるまで求道者(ぐどうしゃ)のような生活をしようとしているのかもしれません。

今日は、綾瀬駅から東京拘置所までの間の高層マンションの横の小道に沿って植栽されているつつじの花が咲き始め、柳の木々は新しい緑の葉を一杯つけた細枝が風になびいて爽やかだったよと市橋君に言おうと思っていましたが、もう面会はできなくなりましたので、外の景色を伝える機会はなくなりました。
東京農業大学では、グランドで走り回っているサッカー部や陸上部や、バッティング練習をしている野球部や、武道場で稽古をしている少林寺拳法部や剣道部の元気な姿に刺激されて、私は昼休みに大学の周りを6Km ジョギングしました。これから当分は、大会に出る準備としてではなく、健康管理と楽しみのためにジョギングができます。