2012年5月31日木曜日

見損なった支援者のために、5月28日の記事の一部を再掲します。
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7.私達が提供した支援金、支援者が個人的に弁護士事務所に届けた支援金などの預り金明細書(使途内訳)をいただきました。収入から支出を引いた残金が、1,275,692円あります。残金の処理方法については、本ブログで支援者の希望を伺ってからお伝えしますということにしました。3つの案が考えられると思いますが、振り込んで下さった支援者の皆様のご意見をお知らせ下さい。1案:千葉県弁護士会に寄付をして、取り調べ段階の被告人や弁護人のいない被告人の弁護活動に使っていただく、2案:市橋君が社会復帰する時の生活資金として口座を作って保管しておく、3案:日本財団の犯罪被害者救済基金に寄付をする。2案の場合は、私以外にも支援者の中から複数の方々にも参加していただいて、目的が果たせるようにきちんとした管理方法を考える必要があります
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以下は支援者から届いたご意見とお便りです。ありがとうございました。
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先生、いつもありがとうございます。判決の理由とされた、本の印税と一生懸命働いた所持金全てを、犯罪被害者救済基金へ寄付してしまったので、それはもう十分だと思います。市橋君が更生する時のために使ってほしいと思います。支援者の方々が市橋君のために振り込んでくれた、温かい大切なお金です、是非市橋君のために守ってほしいと希望します。どんな毎日を送っているのか、考えるととても辛くなりますが、ブログを送っていただいた()、塀の中の黙示録を読むと、少しは安心できます。控訴は逆らっていると判断され、本を書いたのも減刑(減点?とされるのなら、分かっていた事を弁護士の方々がなぜそうさせたのか、疑問に感じます。三権分立になっていない司法をこの裁判で教えられました。(本山:外交的配慮がどれだけ裁判に影響したのかしなかったのか私にはわかりません。ただ、将来皇太子殿下が天皇陛下として即位される時に恩赦があるとしたら、日本の皇室とイギリスの王室の親密な関係から、市橋君が恩赦の対象から外されるようなことがあり得るのかどうか、というようなことは弁護団の中でも話題になったようです。)今まで一人で頑張ってきた市橋君を、母親の気持ちで抱きしめてあげたい気持ちで苦しくなります。被害者が自ら部屋へ行ったのに悔しいです。
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今晩は。昨日のブログ拝見致しました。支援金の残金の処理方法につきましては、ブログを確認する前にメール致しましたので、内容に行き違いがありました。申し訳ございません。民事訴訟で争わない場合に、領置金が全額没収される危険性があることを考えますと、塀の外で保管された方がいいですね。
2案を希望される支援者が多いようですが保管の問題も有りますし、2案以外を希望される支援者もいらっしゃいますので、ご意見を纏められるのも大変なことだと思います。ご検討に、ご負担お掛け致しますが、よろしくお願い致します。
石田弁護士さんの弁護士費用の件、お知らせ頂きありがとうございました。市橋達也さんの逮捕後に弁護団が結成され、テレビでの記者会見や本山先生から、その都度の状況を伺っていましたが、一審の千葉地裁で初めて6名の弁護士さんを目の前にし、威圧感を感じました。マスコミに取り上げられた大きな事件の裁判で、弁護団はベテランの菅野弁護士さんを筆頭に経験・年齢等により、それぞれの役目を果たされたように感じました。その中で唯一女性のお若い石田弁護士さんが、堂々と弁護されたお姿が印象的でした。私の個人的な気持ちですが、石田弁護士さんにもお礼として弁護士費用をお渡し出来たらと望んでいましたので、5名の弁護士さんから提供されてたと伺い、とても感動しました。
弁護士さんの仕事は、事件の弁護だけでなく被告人の心を開いたり、カウンセリングのようなことも必要だと思います。市橋達也さんの性格を考えますと、弁護活動もスムーズに進まずに難しかったのではないかと感じています。弁護団に感謝しています。

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5月2日のブログで紹介しました受刑中の樹月(きづき)カイン氏から、私が郵送(5月15日)した手紙に対する返信が届きました。便箋6枚に今回も丁寧な筆跡で書かれた、しっかりした内容のお手紙でした。こんなお手紙を書かれる方が、何故あのような酷い性犯罪を繰り返したのか(樹月カインというのはペンネームですので、支援者には彼の犯した犯罪の内容はわからないでしょうが)信じられないくらいです。前回のも含めて、全文をスキャンしてここに紹介できたらと思いますが、本人の了解を得てからにするつもりです。
ひとつ支援者の参考になることとして、「お手紙は東京拘置所へ出し続ければ、移送先へ転送されるはずです。」という記述がありました。どれだけ根拠のある情報なのかはわかりませんが、支援者で、もし市橋君に届かない場合は差出人に返送して下さいと記して、宛名を書いた返信用封筒に切手を貼って同封された方がおられましたが、この方からはお手紙が返送されてきたというご連絡はありません。もしかしたら、樹月カイン氏の言われるように、市橋君が移送された先の刑務所に転送されたのかもしれません。こういう場合はどういう対応をするのか、お手紙を郵送された方が東京拘置所に電話ででも確認してみるとはっきりするかもしれません。

もうひとつ樹月カイン氏のお手紙には、重要な情報が含まれていました。無期受刑者が社会復帰することはほとんどないのではという私の持っていた印象に対して、<現実にはそんなことはありません。私のいる〇〇刑務所は、長期刑かつ再犯者ばかりを収容している施設で、受刑者の5人に一人が無期というありさまですが、それでも年に何人かの無期囚が仮釈放になっています。たしかに市橋さんの事例は、社会的な影響等もあり、難しい側面もあるかと思いますが、「失望を受け入れつつ、希望を捨てないことだ」と私はおもいます。この言葉は、市橋さんがリンゼイさんに話したという、キング牧師の言葉です。> と書いてありました。
つまり、無期懲役の受刑者になってもそれで人生が終わったわけではないということでしょう。樹月カイン氏のお手紙を見ると、受刑しつつ成長することも可能で、いつかは社会復帰できる希望も残されているということのようです。

今日は、東京で社団法人日本植物防疫協会が一般社団法人日本植物防疫協会 http://www.jppa.or.jp/ になって初めての総会が開催され、私も個人正会員になっていますので出席しました。従来は理事長を始め、農水省の植物保護関係機関のOBが理事に入っていましたが、天下り禁止で、今日の総会で承認された新理事8人の中には一人も入っていませんでした。この協会は今までも試験事業、出版事業、講演会等の公益事業をしっかりやってきましたから、農水省からの天下りがなくなったからといって経営がゆらぐことはないと思いますが、これからその真価を問われることになるのでしょう。
総会後の親睦会では多くの旧知の人達に久し振りに会うことができ、楽しいひと時を過ごしました。

東京に出かける前に、お腹にビールや料理が入るスペースを少しでも作ろうと思って、江戸川堤防を8Km 走ってきました。