2012年5月12日土曜日

あるテレビ番組制作会社の知人から久し振りの電話がありました。TBSテレビの明日5月13日(日)の夕方6:30-7:00 の「夢の扉」という番組で、彼が取材した番組が放送されるので観てほしいとのこと。http://tv.yahoo.co.jp/program/55891054/
ネットで調べてみたら、「工事災害を防げ! コンクリート不要の斜面補強技術 ~樹木を切らずに日本の里山を守る男~」という番組で、従来のように斜面の木を切ってコンクリートで固めて地崩れを防ぐのではない方法を開発して、里山の安全と景観の両方を守っている技術者を追跡した内容のようです。

島根県の出雲大社の裏の北山山系では、ヘリコプターによる薬剤散布が2008年の「目のかゆみ訴え」事件以来中止に追い込まれた結果、松くい虫の被害が蔓延して松枯れが大発生し、地元住民が地滑りで住宅地が飲み込まれる恐怖にさらされていることを思い出しました。枯れた松の根は地面を保持する力が弱くなり、大雨で水を吸った斜面は崩壊して流れ下る土砂が麓に位置する住宅を押しつぶす危険性があるからです。
今回の番組で紹介しているのは、松枯れのように根が枯れた木が林立している斜面を補強する技術ではないようですが、応用ができないかどうか興味がありますので、明日は番組を観てみようと思っています。

昨年の3.11大地震に伴う大津波で、岩手県陸前高田市で1本だけ生き残った松は「奇跡の一本松」と呼ばれて注目を集めました。何とか生き続けさせようといろいろな努力がされたにもかかわらず結局枯れてしまいましたが、枯れる前に子孫を残す努力がされました。昨日2012年5月11日の朝日新聞夕刊には、福島県相馬市の松川浦で1本だけ生き残った松を「希望の松」と呼んで地元の漁師らが保全を要望しているという記事が載っていました。私たちは、動物でも植物でも、困難な環境や境遇に耐えて生き残ろうとする生命に感動を覚えるのでしょう。

今日は江戸川堤防を景色を眺めながらゆっくり6Km 走ってきました。花の季節は過ぎて、すっかり新緑が溢れる季節になりました。遠くから見ると、千葉大学園芸学部がある戸定ケ丘の西側の斜面の林には、落葉広葉樹の間に大きなクロマツの樹が3本立っているように見えましたが、今日ジョギングの帰りに林の中に寄り道して数えてみたら、実際には5本ありました。