2012年6月19日火曜日

昨夜遅くまでかかって植物ホルモン処理をした松苗を、今朝はポットに移植し、台風4号が接近していますのでプラスチックハウスの中に入れました。一緒にやってくれている大学院博士課程の男子学生はしっかりしていて、何でも勉強しようという意欲をもっています。新潟県胎内市でヘリコプターで散布された薬剤の飛散を調べるサンプルの分析は、彼にやってもらうことにしました。彼には今まで農薬分析の経験はありませんが、私がマンツーマンで指導をして予備実験を繰り返させ、技術が信頼できるようになったら、大気を捕集したカートリッジと落下薬剤を捕集したろ紙からの薬剤成分の抽出・濃縮・定容をさせ、GC/MS(ガスクロマトグラフィ/質量分析)で分析・定量させます。学生のうちにこうして新しいことを勉強して経験しておけば、将来就職活動をする時に有利ですし、研究職に就いてからも役に立つ日がくる筈です。

新潟県胎内市の海岸近くの松林に囲まれた砂地の畑では、近くの集落の人たちがいろいろな野菜を作っていましたが、人間が収穫する前にハクビシン(白鼻芯・白鼻心、タヌキのような顔をしたジャコウネコ科の動物)にやられてしまうとこぼしていました。イチゴはネットのトンネルをかぶせ、さらに回りを網で囲っていました。ジャガイモの花に真っ白なのと、少し紫がかったのがあったのは多分品種が違うのでしょう。
荒井浜森林公園にはタンポポによく似た黄色い花が咲いていたら、キク科のぶたな(俗称タンポポモドキ)という立札がありました。佐渡島では菊に似た白い花があちこちで目に付きましたが、案内してくれた県庁職員がフランス菊というのだと教えてくれました。江戸時代に外国から入ってきて、今ではあちこちで自生しているようです。
野外調査や講演で各地を訪ねると、いろいろな人との出会いも楽しみですが、珍しい動植物や景色に出会えたり、それぞれの地域の生活や文化に接することができるのも楽しみです。



アメリカ在住の娘と孫たちは明日の午後7時に到着予定ですが、千葉県の辺りを台風4号が通るのは今夜0時頃との予報なので、多分飛行機の着陸は問題ないでしょう。普段車に積んであるシャベルや道具を降ろして、外と車内の両方を洗車してもらいましたので、孫たちにグランパの車は汚いと言われないですみそうです。