2012年9月28日金曜日

時差ボケが少しは体調に影響しているのか、昨日いつもの倍ジョギングした疲れが残っているのかはわかりませんが、少し体が重かったのでモーテルの近くのRegency 公園の池の周りを2周だけ歩いてきました。それでも汗を一杯かいたので、シャワーを浴びたら元気がでてきました。
Bill 君に電話をして彼の住んでいるアパートに行き(部屋が散らかっているというので、恥を掻かせないように部屋には入らずに)、彼がいつも食事に行く中国人がやっている大衆的レストランで昼食を食べました。

それから、昨年行って答礼人形として日本からアメリカに贈られた日本人形が展示してあるのを見つけたNorth Carolina Musium of Natural Science(ノースカロライナ自然科学博物館)に一緒に行きました。ミス香川という名前が付いた日本人形がどこにあるか受付で訊いたら、2階の奥の部屋にあるというので行きました。何回見ても、実に見事な美しい人形です。ラベルも一緒に写真を撮りました。
受付に戻って、何故日本人形がすぐ隣にあるNorth Carolina Museum of History (ノースカロライナ歴史博物館)にではなく自然科学博物館に展示してあるのかと訊いたら、皆不思議だと言いながら誰も答えられませんでした。この博物館は元はNorth Carolina Museum of Natural History という名前だったのが、North Carolina Museum of Natural Science とNorth Carolina Museum of History の2つに分離された時に、どういう訳か歴史博物館に行かずに自然科学博物館に残ったということのようです。こういう会話をしている中で、実は地下の図書館に別の日本人形があるということがわかったので、特別中に入れてもらって見てきました。りっぱな市松人形と雛人形があり、初めはMiss Kagawa とは無関係に集めたものかと思いましたが、側にあった壁掛け人形に「香川県親善人形の会」というサインがあったので、全部セットで香川県からアメリカに贈られたものだとわかりました。
今から85年も前に、アメリカから日本の子供たちにアメリカ人形が贈られたお返しに、日本からアメリカに贈った答礼人形のひとつMiss Kagawa(香川)がノースカロライナ州に届けられ、戦争中も展示され続け、今も展示され続けられていることを香川県の関係者が知ったら、驚くのではないかと思います。

夕方はMargie さんの娘のSarah ちゃん・Scott 君夫妻の3週間前に引っ越したばかりの家によばれて、グリルで焼いたハンバーガーとホットドッグの夕食をご馳走になりました。Sarah ちゃんは生まれたばかりの時から知っていますが、大学生時代からScott 君と同棲し、ついに今年の3月に結婚しました。結婚式はローリー市でやって、新婚旅行はジャマイカに行ったそうで、写真をたくさんもらいました。

今年の10月14日~19日にスリランカのコロンボで開かれる農薬登録に関する会議に出て討議に参加してほしいという依頼のメールが届きました。旅費、滞在費、謝礼も全部出してくれるという条件なので、スリランカには行ったことがないので魅力はあったのですが、私の日本への帰国は10月15日で日程的に無理なので、断りの返信をしておきました。

信濃毎日新聞の記者から連絡があり、松くい虫防除の薬剤散布に関する記事は、田畑博士の見解が9月28日、私の見解が9月29日の紙上に掲載されるとのことでした。

明日はサウスカロライナ州で牧場をやっているLarry Tate 博士(昔の研究室の仲間、フィッシングの先生、空手の弟子)の家を訪ねて2泊してくる予定です。車で何時間もかかるところなので、Margie さんも同行します。携帯電話の電波が届かないところですし、以前奥さんにせっかく来たのだからパソコンの画面に向かわずに自分と話をしてほしいと言われましたので、パソコンはモーテルに置いていくことにしました。ブログの更新は帰ってきてからにします。





Miss Kagawa

1928.  Miss Kagawa, one of 58 doll ambassadors of goodwill given by Japan to places in the United States is received by North Carolina as a symbol of peace and friendship.  She is the only Japanese Friendship Doll remain on display through World War II. (ミス香川 1928年 ミス香川は日本からアメリカに贈られた58組の親善大使人形の一つで、ノースカロライナが平和と友情のシンボルとして受け取ったものです。ミス香川は第二次世界大戦中も展示され続けた唯一の人形です。)


“WHOM THE GODS WOULD DESTROY THEY FIRST MAKE MAD”

The Japanese made an insane attack upon The American Territory of Hawaii on December 7, 1941. 
With a grim determination we now are committed to stop for all time Japanese aggression.  This has no bloodthirsty implications to destroy peoples as such.  We still believe in peace and good-will, to live and let live. 
Men, women, and children of Japan have this good-will but they have now been dominated by ruthless leaders.  Proof of such latent good-will are the Friendship Doll Exhibits exchanged between children of the United States and Japan during 1926 and 1927 and shown as here in Museums in both countries.

(Miss Kagawa’s label c. 1941)

(日本は1941年12月7日にアメリカ領ハワイに狂気の攻撃をした。断固とした決心で我々は日本の不当な攻撃を止めさせる決意である。このことは日本の国民を残虐に破壊するという意味ではない。我々は今でも自己が生き他者も生きるために、平和と親善を信じる。日本の男たち、女たち、子供たちはこの親善友好の意志をもっているが、彼らは今冷酷無慈悲なリーダーたちに支配されている。そのような親善友好の最近の証拠は、ここで見られるように、アメリカと日本の間で1926年-1927年に友好人形展示会が両国の博物館で開催されたことである。 1941年のミス香川のラベル)