2012年9月25日火曜日

午前中にノースカロライナ州立大学(North Carolina State University)のMichael Roe 教授を予告なしで訪ねたら、あいにくメインキャンパス(今は大学の拡張で3つのキャンパスに分散している)での会議に出かけて研究室にはいないとのことでした。ただ挨拶に寄っただけなので、また出直すことにしました。数人の大学院生が対応してくれて、私のことを知っていたので、私は1982年に客員教授として毒性学科に来ていたと話したら、自分はその時は2才でしたと言われていかに時間が経過し、自分が歳(とし)をとったかを認識しました。

午後4時半からは作物学科での佐藤 卓(すぐる)君の講義を聴講することになっていたので、昼休みにいつものJohnson 湖で先にジョギングしてきました。少しずつペースが上がってきて、今日は1周4.8Kmを35分で走れました。

駐車場が確保できるか不安だったので3時半過ぎに大学(メインキャンパス)に行って、久し振りに学内を散歩しました。新しい建物が次々に建って、空き地がほとんどなくなっていました。昔、私の研究室があったGardner Hall という4階建ての建物は別の名前に変わっていましたが、あの4階の角に位置していた研究室で必死になって毎日夜中まで研究に打ち込んでいた若い時代を思い出しながら、しばらく眺めていました。図書館の横や、研究棟の裏や、あちこちのちょっとした広場に学生の憩いの場が設けられていて、学生たちが本を読んだり、仲間と語らったり、ブランコを揺らしながら瞑想に耽ったりしていました。
佐藤君がゲストスピーカーとして担当した講義は、作物学(Crop Science)専攻の1年生対象の最初のセメスター(学期)の「Global Sustainable Human Development」(地球の持続可能な人間の発展)という講義で、「The Role of Science, Technology and Regulation in Global Food Production and International Trade」(地球の食料生産と国際貿易における科学、技術、規制の役割)というタイトルで5時半まで英語で講義をし、30分くらい質疑応答をしていました。世界の人口増加に対応した食料増産の必要性と、遺伝子組み換え作物(GMO)の役割について論理的に話をし、説得力がありました。
18人の学生が受講していましたが、大学1年生というのはこんなにも若々しかったのかという印象を受けました。日本でもアメリカでもそうですが、学生たちの生き生きした姿を見ると、しっかり勉強して世界の未来を切り開いて築いてほしいという願いとともに、宗教問題や、人種問題や、国境問題などで、個人の自由がなくなるような時代にならなければいいがと思ってしまいます。

夕方には、Margieさんがモーテルに来て夕食を作ってくれて、一緒に食べました。