2012年10月10日水曜日

昨日はDr. P.V. Shahは自分の車をEPAの駐車場に置いて、私の車に一緒に乗って帰宅したので、今朝はコーヒーをご馳走になった後、私の車で彼をEPAまで送っていきました。
それからスミソニアン博物館(展示目的別にたくさんある)通りのアメリカインディアン博物館の横に駐車して、中に入りました。4階から見るようにとのことなので、4階に上がってみたらちょっとしたシアター(プラネタリウムに似ている)になっていて、職員の解説の後で4方角にある正面のむしろのようなスクリーンとその下の球形の物と天井一杯に映像が映され、インディアンの歴史について素敵なバックグランドミュージックと一緒に解説がありました。
その後展示室をいくつか回りましたが、インディアンと言っても北アメリカ、南アメリカ、ハワイ、アラスカなどの人種も含めて扱っており、それぞれの展示の前に座ってボタンを押すと目の前の小さなスクリーンに映像が出てきました。これは、全部見るにはこの近くに1週間くらい宿泊して何日もかけないと無理だなと思いました。
以前(何十年か前)に来た時には、スミソニアンの歴史博物館か自然博物館かに、先日弁護士のエベレット君が最近キリスト教会に熱心に通っているビル君との議論で言っていた人間の発達段階ごとの胎児がビン詰め標本にして展示してあったので、もう一度私も胎児の発達初期の段階では魚と同じように鰓(エラ)が付いているかどうかを確認してみようと思ったのですが、今は別の博物館(National Musium of Health and Medicine 国立健康・医学博物館)に移されたということでしたので、そちらに行ってみました。健康・医学博物館と言っても、実際は米軍兵士が戦争で負傷した時にそれをどうやって治療するかを目的にした展示でした。銃弾が貫通した頭蓋骨や、ちょっと目を背けたくなる展示もありました。
受付で人間の胎児の標本のことについて質問したら、確かにここの博物館に移されたが現在は保管庫に保管されていて展示はしていないとのことでした。代わりに胎児の発達段階ごとの写真が1枚だけ展示してありました。展示スペースがないのか、ここの博物館の目的にそぐわないのか、あるいは本物の人間の胎児の瓶詰め標本を展示することへの宗教的な批判があったのかはわかりませんが、残念ながら実物を見ることはできませんでした。

午後2時頃博物館を後にしてノースカロライナに向かったのですが、カーナビが間違った道案内をしたためにワシントン市内を出るのにあちこちをグルグル回されて、1時間半くらいかかってしまい、それに加えて途中リッチモンドという大きな町までの高速道路が渋滞してノロノロ運転になり、結局ローリー市に着いたのは夜の9時近くになってしまいました。行く時は東側を走るインターステイト(高速道路)95号を使いましたが、帰りは西側を走るインターステイト85号を使いました。この高速道路は、昔よくフィッシングに行ったKerr Lake(カー湖)のすぐ横を通るので、記憶している交差点などを通りながら、湖の景色を思い出して楽しい思いに耽りました。今日は朝のコーヒー以外何も食べていなかったので、ローリー市近くまできたところでタイ料理のレストランに寄って、汗が吹き出るくらい香辛料のよく効いたチキンのスープ料理を食べました。

モーテルでシンガポールのDr. Vasant Patil にメールの返事を書いて送信して寝たのは午前2時過ぎでした。それでもワシントンDCでEPA のDr. P.V. Shah から必要な情報が得られましたし、短時間でしたがキング牧師やルーズベルト大統領のモニュメントや、アメリカインディアンの博物館も見ることができましたので、缶ビールを一本飲んで満足した気持で床につくことができました。明日と明後日の二日間で、スリランカでの講演の準備をしなければなりません。