2012年11月13日火曜日

午前中は東京農業大学で3回目の講義をしました。今日は、2008年にヘリコプターで松くい虫防除の薬剤散布が行われた日に学童・生徒たちから健康被害(目のかゆみ)の訴えがだされた島根県出雲市の事例をとりあげ、その後の私たちの現地調査で実際には通学路に繁茂していたイネ科雑草の花粉による花粉症だった可能性が高いことを紹介しました。パソコンの設定などの準備をして下さった先生は学生の後の席で聴講されたようで、後からメールが届き、この先生は島根大学で博士号を取得し、出雲農林高校に勤務していた時には私たちが花粉の調査をした通学路のすぐ近くに住んでおられたとのことでした。私がスライドで示した現地の写真が懐かしかったとのことでしたが、偶然の一致とは言え、不思議な気がしました。

午後からは浅草(あさくさ)の浅草(せんそう)寺で行われた虫供養(むしくよう)に参加をしました。農薬の研究では、薬効の検定などで多くの生物(動物、昆虫、微生物、雑草など)を犠牲にしますので、1年に1回関係者が集まって供養をして感謝の気持ちを捧げています。
その後場所を変えて行われた参加者の集いでは、久し振りにお会いする方々と近況報告や情報交換ができて、楽しいひと時でした。