2012年11月14日水曜日

以前、岐阜県での農薬ゼミでの私の基調講演を聴きに来て下さった東海地方にお住いのN子さんから、横浜の人形の家で今日から開催される(11月14日~11月21日)武(たけ)文桜(ぶんおう)回顧展の案内をいただいていましたので、楽しみに出かけました。横浜駅からみなと・みらい線の地下鉄に乗って終点元町・中華街駅で降りると、徒歩3分くらいのところに横浜人形の家はありました。ちょうど黄葉真っ盛りのイチョウ並木の前にあって、建物自体がガラス張りの芸術的建築でした。

創作日本人形作家の故武 文桜(本名武 文子)(1925年-2011年)さんはN子さんのお母様で、先日送っていただいた絵本「友情の人形は海をこえて」の著者故武田英子さんたちと一緒に日米友情の人形交流に携わってこられた方です。芸術の事は何もわからない私が見ても本当に素晴らしい作品ばかりでした。今日は会場に来ておられた武さんの妹さんお二人とお弟子さんと娘のN子さんともお会いできました。

2階と3階にある常設展の方にも行ってみましたが、日本各地の人形や世界各地の人形が展示されていて、こちらも大変見ごたえがありました。青い目の人形もありました。国が違って人形の形が違っても、人形が子供たちに夢を与えたり、遊び友達であったり、情緒を育むという役割は共通なのだなと思いました。ドールハウス(人形の家、ままごと遊びの家)も含めて、人形は子供たちだけでなく、大人が見ても心を和(なご)ませてくれるものだなと感じました。
私はN子さんからお知らせをいただくまで、近くに住んでいても今まで横浜人形の家の存在すら知りませんでした。まだ行ったことのない方は一度訪ねてみる価値はあると思います。http://www.yokohama-doll-museum.com 
私が展示を観終わったら、N子さんは会場から席を外して近くの喫茶店で私とお話しする時間を作ってくれましたので、市橋君の適正な裁判を支援する会の今後のことなどについて私が考えていることなどを少しお話ししました。

駅まで帰る前に、一人ですぐ近くの山下公園に足を延ばして港の景色を眺めてきました。湾内を巡(めぐ)る観光船や、大きな貨物船や、船内を見学できる氷川丸(1930年竣工の当時の豪華客船)が停泊していました。昔ブラジルへの移民船が横浜港から出航する時に、ブラジル在住の家族に届けてもらう荷物を移住する日本人に託して、よく母と一緒に見送りに来たことを思い出しました。今は海外といっても飛行機で簡単に行き来できますが、昔は移住する人に甲板から投げてもらったテープの端を持って、船が岸壁からだんだん遠ざかるにつれて届かなくなったテープが切れて、それが一生の別れのような気がしていたのを思い出しました。

         (写真はクリックすると拡大できます)