2013年2月3日日曜日

今日も江戸川堤防を10Km 走ったり歩いたりしてきました。トレーニングを再開してまだ2日目ですが、すでに昨日よりは息が続いた気がしました。途中、河川敷の葦原(あしはら)でヒバリのさえずりが聞こえました。三寒四温の中でも春が近いことを告げているのかもしれません。

リハビリセンターに長期間入院中の友人/元同僚教授を見舞いに行ってきました。インフルエンザ予防のために、面会者は必ずマスクを着用するようにとの指示が貼ってありましたので、玄関近くの自動販売機で買ったマスクを付けて病室に入りました。昨日アメリカから送ってきた大きな魚の写真をプリントして持って行って、どうだすごいだろうと言いながら見せたら、ニヤニヤと笑いました。いつもは無口でめったに口を開かない友人が、今日は珍しく彼の方から話しかけてくれました。残念ながら言葉が不明瞭で何を言いたいのかはほとんど聞き取れませんでした。
隣りのベッドに入院中の年配のご主人をお見舞いに来ていた奥さんにいかがですかと話しかけたら、この頃はいくら話しかけても目を閉じたままで反応をしてくれなくなりましたと、悲しそうな表情で答えていました。あんなにおしゃべりが好きだった主人が全くしゃべってくれなくなったのは寂しいともおっしゃっていました。
人間は誰でもいつかは弱って最後の時を迎えるのですから、元気な間は一生懸命生きなければと思います。

千葉県九十九里浜は、年に一度の有人ヘリコプターによる薬剤散布が実施されていた2007年までは、白砂青松100選にも選ばれた美しい松原が守られていましたが、当時のテレビキャスター出身の千葉県知事の生物多様性を守るという政治的スローガンの下で、2008年以降ヘリコプターによる薬剤散布が中止に追い込まれてからは松くい虫による被害が急増し、60年もかけて育成してきた松原がわずか数年で壊滅状態になりました。皮肉なことに、松林自体が消滅したのですから生物多様性も何もなくなりました。これまで松を植えて守るのに使ってきた何十億円という県民の税金と長年の努力が、水の泡と消えました。これから地元の住民は昔のように飛砂の被害に苦しめられる筈です。政治家の無知・無責任さには腸(はらわた)が煮えくり返るくらいの怒りを感じます。美しい松原が守られていた時の貴重な写真と現在の姿を見比べてみれば、違いが一目瞭然です。(写真はクリックすると拡大できます)