2013年3月15日金曜日

昨日、菅野 泰弁護士から以下のご連絡をいただきました。今は私は学会で筑波に滞在中ですので、学会が終わって松戸に帰ってからゆうちょ銀行に行くつもりです。
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本山先生

お世話になっております。
支援金の件ですが、本日(3/14)「支援する会の」口座へ1,274,852円
を振り込みました。
なお、振込の際、お預かりしていた1,275,692円から振込手数料840円を
差し引かせて頂きましたので、ご了承いただきますようお願いいたします。

先生の今までの支援活動に御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

弁護士 菅 野  泰

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農薬学会の中にはいろいろな分野がありますので、似たような内容を扱っている研究はできるだけ同じ会場で講演するように配置されています。分子設計、生物活性、検定法、製剤・施用法、遺伝子科学、天然物化学、作用機構、抵抗性、代謝・分解・動態、環境科学、生態影響、レギュラトリーサイエンス、などです。

私は午前中に環境科学の会場で講演をしました。少し早めに会場に入って時間がくるのを待っていたら、熊本県にある林業薬剤を扱っている会社の方が話しかけてこられました。わざわざ私の講演を聴くために熊本から来られたとのことでした。こうしてまた新しい人との出会いがあり、これを機会に情報交換や研究協力が始まれば嬉しいことです。松食い虫防除に関わっておられる方々にとっては、私たちが過去9年間全国各地の薬剤散布現場に出て調査してきた薬剤飛散の実測データは、非常に貴重な情報のようです。今日の講演はあまり時間をオーバーせずにできましたので、まあまあの出来だったと思います。

午前中の一般講演の後、昼休みは「Regulatory Challenges with the US EPA : Environmental Fate and Effects Division」というランチョンセミナーに参加し、午後からは「農薬の抵抗性最前線」と題したシンポジウムの会場に行って聴講しました。抵抗性シンポジウムでは、殺虫剤について2題、殺菌剤について2題、除草剤について2題講演がありました。抵抗性遺伝子を特定するような基礎的研究から、抵抗性対策のような応用研究まであり、いずれも素晴らしい内容でした。私にとっては、特に(独)農研機構九州沖縄農業研究センターの松村正哉氏の「イネウンカ類の薬剤抵抗性問題と防除対策」は印象に残りました。昔からのイネの大害虫のトビイロウンカとセジロウンカは、日本国内では越冬できないので、毎年ベトナム辺りで発生した個体群が中国等を経由して日本に飛来しています。従って薬剤抵抗性の発達には、現地での薬剤使用歴が関わっているという難しい問題があります。