2013年5月16日木曜日

新潟県胎内市に着いた時はあいにくの小雨になってしまいましたが、市役所に寄って担当者から薬剤散布予定松林の図面を見せもらいながら説明を受けました。それから荒井浜公園になっている松林内を歩いて、散布当日に薬剤の落下・残留濃度を調査するのに使う枝葉の採取地点を決めて、標識を付けてきました。
荒井浜公園の胎内川に接した大きなマツには、殺センチュウ剤を樹幹注入したことを示すラベルがホッチキスで付けてありました。殺センチュウ剤の樹幹注入と有人ヘリコプターによる殺虫剤散布の二重防御で、松枯れ激害が発生している胎内川の向こう岸側からの侵入をここで食い止めようという計画です。松食い虫で枯れて伐倒されたマツの切り株の中に、隣り合った木が融合したことを示す切り株がありましたが、その中のひとつ(写真の左側の切り株)にはつむじ(年輪の中心)が2つあって、さらに小さい時に融合して1本になったことを示していました。野菜などの農作物でも、接ぎ木で異なる性質の台木と穂木を接いだり挿し木で繁殖させるということが行われますが、自然状態のマツが近くにある他のマツを認識して融合して一体として生長していくことに植物の生命力の逞しさを感じます。(写真はクリックすると拡大できます)
小雨の中を森の中を歩き回ったので、ズボンの裾も靴の中もビショビショになってしまいました。

その後、新発田市に移動してやはり市役所に寄って担当者から薬剤散布予定の図面を見せてもらいながら説明を受けました。その後、市役所の車の先導で松林とタバコ畑が隣接しているところなどを案内してもらいました。

胎内市に戻って昨年も泊まったのと同じ中条グランドホテルにチェックインしたのは夕方の6時過ぎでした。