2013年5月23日木曜日

午前中は新橋にある株式会社アファス認証センター http://www.afasseq.com を訪ね、有機の認証をしている26団体の協議会である一般社団法人有機JAS資材評価協議会 http://www.yuhyokyo.com の代表理事と事務局長にお会いしました。有機農業で農薬の代わりに病害虫・雑草の防除に使う資材の適格性を統一した基準で評価する作業に農薬の専門家として協力してほしいという依頼があったからです。肥料の専門家2名とともに、組織には所属せず、専門的立場で評価には協力するということで了承してきました。

農水省の農業資材審議会農薬分科会長を長年務めて農薬の安全性確保に関わってきた立場上、農薬使用を否定する有機農業関係団体の活動に参加するのですから、英語でいうConflict of Interest(利益相反)が生じないようにするつもりです。いわゆる健康食品やサプルメントの類(たぐい)と同様に、植物抽出液と称して効果がない資材や、危険な物質が混入されている資材を虚偽の宣伝で有機農業用に販売してビジネスにしている悪徳業者にとっては、私がそのような資材の評価に関わることは嘘が暴露されて困ることでしょうが、まともな有機農業をしようとしている生産者や安全な食を求める消費者にとっては、私の参加は役に立つ筈です。

その後東京農業大学名誉教授の山本 出先生の書斎を訪ねて、アメリカから帰国して東京農業大学応用生物科学部教授になられた冨澤元博先生にお会いしました。私が会長をしている東京農業大学総合研究所研究会農薬部会に幹事として就任していただくことと、7月に予定されているセミナーで講演をしていただくことを依頼して、快諾を得ることができました。
早速、「受容体構造をガイドとしたニコチン性リガンドの分子設計」という演題が届きました。

明日は支援者3人と東京駅で待ち合わせをしてお会いすることになっています。東京拘置所に差し入れに来られた時にお会いしましたが、久し振りに再会できるのは楽しみです。