2013年8月22日木曜日

NIEHS(National Institute of Environmental Health Sciences アメリカ国立環境健康研究所)に勤務していたアメリカ人の友人Grissom 博士からは今でも時々私が興味のありそうな農薬や健康に関する情報が送られてきますが、今回はミツバチ問題に関するUSNews の報道記事 http://www.usnews.com/news/blogs/at-the-edge/2013/08/07/bee-colony-collapses-are-more-complex-than-we-thought 
が届きました。CCD(Colony Collapse Disorder 蜂群崩壊症候群)が実際に起こっているアメリカでは、その原因を解明しようとする研究が活発に行われていて、いくつかの要因が候補として提唱されています。今回の記事の見出しは 「Bee Colony Collapses Are More Complex Than We Thought」(蜂群崩壊は考えられていたよりももっと複雑」となっていました。
PLOS ONE と呼ばれるオープンアクセスの学術サイトに掲載されたメリーランド大学(University of Maryland)とアメリカ農務省(US Department of Agriculture)の研究者の研究論文によると、アメリカ東部海岸沿いの主要7作物から採集した花粉(Pollen)には平均9種類の農薬(殺菌剤1、殺虫剤8)が検出され、殺菌剤(を含んだ花粉?)を健康なミツバチに食べさせたところCCDを起こすことが知られているノゼマ微胞子虫(Nosema cerange)(ミツバチ成虫の腸管に寄生してノゼマ病を発症させる原虫)の感染の確率が3倍高まったということです。

いつもの道を歩きながら、果実の熟し具合が気になって見ていますが、小ぶりの柿の実が赤くなってきました。アゲハ蝶もよく見かけます。