2013年9月5日木曜日

松枯れ防除実践講座の2日目は、会場を森林総合研究所林木育種センター東北育種場に移して実施されました。東北育種場には、抵抗性松を選抜するためにマツノザイセンチュウを接種(1000頭/苗)した松苗を維持しているハウスがあり、生き残った松と枯損した松が一目瞭然でした。

研修は参加者が多かったので4班に分けて、線虫接種技術、殺線虫剤の樹幹注入、殺線虫剤の土壌灌注・灌水、玉切りした伐倒木にマツノマダラカミキリ成虫に対する病原微生物ボーベリア菌製剤(バイオリサマダラ)の施工、燻蒸剤の施工、ナラ枯れ予防薬剤の樹幹注入、などを実施しました。
こうして、全国(今回は岩手県の他に福岡、四国、島根、長野、埼玉、伊豆大島、福島、秋田、青森など)から集まった松保護士や樹木医の資格を持っている方々が、松くい虫防除の実技を研修するのは大変よいことだと思いました。

全てのプログラム終了後、私と参加者の一人O氏とは迎えに来てくれた車で岩泉に行き、山の中の入植地にある集会場に移動しました。(有)龍泉洞黒豚ファームのT氏とそのご家族、田野畑谷地(やまち)酪農牛乳(株)のY氏夫妻、東京農業大学国際農業開発学科の研修生3名(2年生)が待っていてくれて、夕食を作ってくれて心温まる歓迎会をしてくれました。夕食には養豚場で生産した黒豚のとろけるような角煮や、酪農牧場で生産したコクのある美味しい牛乳も含まれていました。
歓迎会後、私とO氏は集会場に布団を並べて泊まりました。