2013年10月9日水曜日

朝8時半頃モーテルを出発し、近くのガソリンスタンド(と言ってもコンビニが兼業でやっているセルフサービスのスタンド)でガソリンを満タンにして出かけました。こちらはガソリンが値上がりして高くなったと言っても、レギュラーで$3.50/ガロン(=3.8リットル)程度ですから、1リットル当たりに換算すると約92円ですから、日本よりはずっと安いということになります。日本では1リットルで150円くらいだったでしょうか。

テレビニュースの天気予報ではしばらく雨が続くということで、ローリー市を出る時は曇っていて、途中かなり強く降っているところもありましたが、I(インターステイト)-40というハイウェイでウィンストンセイラムという町まで行き、そこからは52号というハイウェイでマウントエアリーという町のThe Hollows といういつも泊まる田舎のモーテルには11時半頃着きました。そこからケリー君に電話をしたら、奥さんのジェイニーさんと30分くらいで山を降りて迎えに来てくれました。ケリー君の家(電力会社の社宅)は山の中の道を何回も曲がっていかなければならないので、こちらから探しながら行くのは難しいからです。昼食はゴールデン・コラルのような気の利いたレストランに行こうかと言うので、昨年も行った地元の人が普段行く田舎のレストランの方がいいと言ってそちらに行きました。食事代は全部ケリー君が払ってくれましたが、4人で食事をしながら1年振りの再会なのでいろいろ話をしました。マージーさんも、フランク君の奥さんのジョアンさんも、ケリー君の奥さんのジェイニーさんも、日本人の女性では考えられないくらい太っていますが(女性に対して失礼ですが、事実ですので)、ジェイニーさんは昨年来た時は昔老人ホームで勤務していた時の同僚の認知症が始まったお母さんのお世話をして働いていました。それが今は背骨の真ん中辺りが痛くて(本人はArthritis 関節炎と言っていました)、夜も痛くて眠れなく、働くどころではなくなってしまったようです。カイロプラクターに週3回も通って治療してもらって、痛み止めの薬も飲んでいるけど、改善しないとのこと。針はどうかと訊いたら、一度試しにやってもらったら痛みが軽減したけど、1回の治療費が$100以上するし、保険もないので続けられないとのこと。カイロプラクターも、先ずneurologist(神経科の医師)のところに行って診てもらって神経の状態を診断してもらってこないと、脊椎自体の治療はしないというのだそうです(万が一神経を傷つけて麻痺でもしたら不適切治療として訴えられるのが怖いからか?)。もしかしたら脊柱管狭さく症(軟骨が飛び出て神経を圧迫している)の可能性はないのかと言ったら、そうかもしれないと言っていました。まだ58才の若さで、痛くて何もできなくなって、すっかり老け込んでしまったジェイニーさんが可愛そうになりました。

ジェイニーさんは2時半にカイロプラクターのアポイントメントがあるからというので、二組に分かれて、ケーリー君とマージーさんと私は私の車で山の上の発電用のダム湖に行きました。いつものジョンボートではなく、今日はカヤックを2つ用意してくれていました。1つは息子のトニー君ので、もう1つはケリー君のだそうです。マージーさんは車の中で本を読んでいる間、ケリー君と私はカヤックに乗ってフィッシングをしました。私はカヤックは初めての経験でしたので、ひっくり返って水の中に落ちてもいいように濡れて困るものは全部ポケットから出して車の中に置いてきました。カメラだけは景色の写真を撮りたかったのでジッパー付きのプラスチックバッグに入れて万が一カヤックがひっくり返っても濡れないようにしました。 おっかなびっくり、慎重にオールを操って何とか目的の方向に進めるようになり、あちこちを移動しながらルアー(疑似餌)を投げましたが、釣果は小さなラージマウスバス1尾だけでした。それでも、金色に輝く紅(黄)葉に囲まれて、ヒラヒラと雪の結晶のように落ち葉が降ってくる中でカヤックを操ってフィッシングをするのは最高の気分でした。途中ケリー君がこの臭いがわかるかと言うので一生懸命空気を嗅いでみましたが、元々鼻が鈍感な私には何も感じられませんでした。クマが岸の近くの茂みにいる臭いだと言うので、具体的にどんな臭いだと訊いたら、ちょっと酸っぱいような豚小屋でするのと似た臭いだとのことでした。

フィッシングが終わって、ジェイニーさんに電話をして途中までケリー君を迎えに来てもらいましたが、ケリー君が採ったハチミツを1瓶もらいました。埼玉県の農産物安全技術専門委員会で事務担当のHさんにいつも大変お世話になっているので、何かこの山の中でとれたものをおみやげに差し上げたいのだと言ったら、自家製のハチミツをくれました。ケリー君はミツバチの巣箱を9箱置いてハチミツを採っていたら、クマ(Black bear)に3箱やられてしまったのことでした。クマはハチミツよりもミツバチの幼虫を食べにくるのだそうです。家の近くには大きなダンプスター(ゴミ箱)もあるので、味をしめたクマが台所から家の中にも入ってこようとしたので、ミツバチの巣箱は垣根を作ってクマが入れないようにしたそうです。以前は台所にコブラとガラガラヘビ(両方とも毒蛇)が入ってきて犬が騒いだこともありましたが、山の中(実際は周りを山に囲まれた谷にあたるところです)に住んでいると当然あり得ることのようです。

夕飯はあまりお腹が空いていないこともあって、マージーさんがアイスボックスに入れて持ってきたサンドイッチと果物と飲み物で、モーテルの部屋で簡単に済ませました。