2013年10月12日土曜日

私がアメリカ南部の人がよく食べるグリッツに卵を入れて食べたいと言ったものですから、マージーさんが朝モーテルに来て作ってくれました。グリッツというのはトウモロコシを石臼で挽いて粉にしたものですが、完全に粉にしたものと荒く挽いて粒々状にしたものがあるそうで、マージーさんは粒々状の方が好きだと言って粒々状のグリッツを作ってくれました。ちょっとザラザラした感じで舌触りはよくありませんが、小麦やジャガイモなどが十分収穫できない時の主食として食べてきたのだろうと思いながら味わって食べました。

朝食後私は近くのハリスティーターという食料品のスーパーマーケットに行って妻に頼まれたものを買いました。その後、ノースカロライナ州立大学時代の恩師だった故ダウターマン教授のお墓参りに行くのに持っていくためにお花(こちらでは造花を使います)を売っているところをあちこち探したのですが、とうとう見つからなかったのでお花なしで墓地に行きました。奥様と次男のジョン君(医師)はオレゴン州に住んでいるし、長男のウォルターJr君(弁護士)はカリフォルニア州に住んでいて、そう簡単にはお墓参りにはこれない筈なので昨年私が取り替えたお花が色褪せているだろうと思っていました。ところが予想に反して、先生のお墓にも、ご両親のお墓にも、新しい青色のお花が挿してありました。おかしいな誰が来たのだろうと思って、先生の弟さん(カナダの大学で英語教師をして、その後グワム島に移って英語教師をしていた)の奥様(先に亡くなった)のお墓に行ってみたら、ヘッドストーン(墓標)から弟さん自身が今年2013年に78才で亡くなっていたことがわかりました。今年の何月かはわかりませんが、その葬儀の時に新しいお花に取り替えたのでしょう。先生のお墓に手を合わせて、44年前に英語もろくにできないままで留学してきた私を指導して下さった先生のお陰で今日の私があることを感謝しました。

自由な日は今日だけしか残っていないので、あちこち(昔住んでいたところなど)行ってみたいところを一人で車で回って、午後3時頃からマージーさんの家に行きました。裏の池(周囲の人たちの共有)でルアー(疑似餌)をしばらく投げてみたら、1ポンド(450g)くらいの小形のラージマウスバスがかかりましたが、今日使ったのは小さなルアーで針も小さかったので釣り上げる前に逃げられてしまいました。 それからしばらく振りに家の中に入ってみましたが、以前にも増して物が増えて歩くところもないぐらい散らかっていました。家の中には犬が3匹、裏庭には猫が1匹、鳥小屋には鶏が2羽いました。以前元夫のアル君(彼も空手の弟子/友人)と結婚していた時はきちんと整頓されていたのですが、マージーさんの性格なのでしょう。マージーさんはご両親もすでに亡くなっているし、誰かがアドバイスをしてあげればいいのですが、人一倍気が強いし、人の言うことをきかないし、感情を害したくないと思って誰も助言をする人がいないのでしょう。本当はこれからの人生を共にやり直せるいい伴侶が見つかれば一番いいのでしょうが・・。優秀でいいところがたくさんある素敵な女性なのですが。

私のモーテルの冷蔵庫にはほんの僅かしか食材が残っていないので、一緒に外食することにして、私の希望でKFC(ケンタッキーフライドチキン)に行って、チキン3個に野菜2種(コールスローとグリーンビーン)が付いたディナーを注文しました。アメリカ人はフライはカロリーが高いといって避けたがりますが、私はカリカリしたフライの衣も全部美味しく食べました。マージーさんは残った骨を犬のご馳走だと言って持って帰りました。