2013年12月30日月曜日

冷凍食品から有機リン殺虫剤マラチオンが検出された事件については、その後クリームコロッケから検出された最高濃度は15,000ppmだったという情報が報道されましたので、誰かがこの殺虫剤の製剤(有効成分50%の乳剤など)の原液を意図的に混入した可能性がきわめて高いと思われます。私はクリームコロッケの製造工程については全く無知ですが、中身をパン粉で包んで油で揚げると仮定すると、混入するタイミングはクリームとジャガイモ等を混ぜて中身を作る時か、パン粉で包む時か、油で揚げた後で包装袋に入れて密封する前かに絞られるでしょうから、いずれ犯人は特定されるような気がします。できた商品の流通過程のどこかでという可能性もありますが、袋に穴や傷はなかったという報道が正確だとすると、その可能性は小さいかもしれません。

長年残留農薬分析の経験をお持ちの斎藤 勲博士(現在東海コープ事業連合顧問)も、検出された濃度の高さから、餃子事件の時と同じように原液の意図的混入の可能性を指摘しておられます。 http://www.foocom.net/column/residue/10511/