2014年1月8日水曜日

週刊新潮の1月16日号にコロッケの殺虫剤混入事件の記事が掲載されていましたので、近くのコンビニで一冊購入してきて目を通してみました。私のコメントとして電話取材で話したことが掲載されていましたが、全く話した覚えのない「コロッケ1個に約10滴のマラチオン乳剤の原液がかけられていることになります。・・」という文章が私のコメントとして追加されていました。コロッケ1個の重さが22g だとすると、15,000ppmというのは330mg に相当するので、50%乳剤0.66mℓ を吹きかけるとその量になると説明した筈ですが、電話取材だけではこういう計算方法を理解するのが困難だったのか、0.66mℓというのがどれくらいのい量なのか読者にはわかり難いと考えたのか、約10滴と言い換えてしまったのでしょう。

朝日新聞の群馬県担当の記者からも電話取材がありましたが、理解があやふやなところがあると何回も電話をかけ直してきました。文系の出身の記者で毒性の話はなじみがないので、できるだけ正確に理解して読者に伝えようという姿勢が感じ取れました。明日の朝刊の全国版に記事を書くとのことでした。事件発生以来10日経ちましたのでもう事件のニュース性は薄れてきましたが、朝日新聞の記事がどこまで内容を深めたものになるのか、新聞を広げてみるのが楽しみです。

中国雲南省の少数民族ハニ族の集落の家は、日本の昔の農家の家のように萱(かや)が乗せてあるのが特徴でした。集落には大きな広場があって、お祭りのような行事の時に皆が集まる場所のようでした。集落には水車小屋もあって、石臼(いしうす)で籾摺り(もみすり)や穀物の製粉などをやっている共同利用施設のようでした。水車は日本でも私が子供の頃はまだ使われていました。全体としては雄大に見える棚田も1枚1枚は狭いので、農作業は機械は使わずに人間の手と牛で行っているようでした。牛は集落の人々にとって大事なものらしく、お祭りの時に牛を1頭屠殺する建物がありました。殺した牛の肉は村人で分けて、牛に対する感謝の気持を表す意味なのかわかりませんが、上顎(うわあご)の骨だけは壁に飾るという習慣のようでした。それにしても、山の急な傾斜の坂道を毎日上ったり下ったりして農作業をするのは大変だろうなと思いました。