2014年1月7日火曜日

東京大手町にある経団連会館2階のホールで農薬工業会の新年会があり、私も招待されましたので出席してきました。農薬業界の主だった人たち(大学や行政機関や報道関係者も含めて)が一堂に集まって顔を合わせますので、いろいろな情報交換が能率よくできて、有意義な会です。現在の会長は、千葉大学時代の私と同じ研究室出身の後輩です。

昨年10月に雲南省の棚田を見に行った時は、現地の言葉が話せる少数民族の人が案内をしてくれました。彼の実家のある集落にも寄りましたが、実家を訪ねる前に先ず共同トイレに連れて行ってくれました。約200戸の集落に共同トイレが3ケ所あるそうで、個々の家にはトイレはないのだそうです。日本でも終戦直後に田舎で見たことがあるようなトイレで、床に隙間が空いているだけで、ドアもありませんでした。後で、小さい子供がいたりトイレが近い老人がいるような家では夜中はどうするのかと訊いたら、洗面器かバケツのような器に水を張って用を足して、翌朝共同トイレに捨てに行くとのことでした。共同トイレも、下を覗いたら土の斜面で、山からの水が流れていました。自然式あるいは循環型トイレと言えるかもしれませんが、世界にはまだこういう厳しい生活をしている人たちがたくさんいるということを再認識させられました。
彼の実家は、子供たちは家を出て別の町で働いていて、お父さんは亡くなったのでお母さんが一人で家を守っていました。