2014年1月22日水曜日

東京農業大学世田谷キャンパスの百周年記念講堂で、2014年東京農業大学総合研究所主催国際シンポジウム「アジア・アフリカ地域でのコメ生産技術革新と将来の受給見通し」"Rice in Asia and Africa: Innovations in Production and Emerging Trends in Supply and Demand" というシンポジウムが開催されましたので、私も聴講してきました。6人の演者による講演と総合討論がありました。内容的には、遺伝子組換えではないけれど遺伝子マーカーを用いた交配の繰り返しによる育種と、世界的な視点での食料の需要と供給という2つの分野を扱っていました。いずれの講演も素晴らしく、私にとっても大変勉強になりました。ネットワークでつながっているらしく、シンポジウムは厚木キャンパスにも同時中継されていました。

会場の参加者には同時通訳のサービスがあり、小さなラジオとイヤホンが無料で手渡されましたので、私も途中で試しに聴いてみたら、日本語の講演は英語に、英語の講演は日本語に上手に同時通訳されていました。一人の外国人の英語はあまり上手ではなく、私が聴いてもよく意味がとれないところがあったら、やはり通訳の人も困ったらしくちゃんとした日本語になっていませんでした。

大学の社会的な活動の一つなのでしょうが、参加費無料でこれだけのシンポジウムをするのにはずい分お金をかけているなと思いました。目先の利益とは関係ありませんが、こういう知的な活動は大学の果たすべき役割の一つなのかもしれません。