2014年1月6日月曜日

お正月から続いた連休が終わって、今日から通常の活動が始まりました。

昨日取材を受けたフジテレビの番組「とくダネ!」を見ましたが、偏見や想像による思い込みを排除して、手堅くまとめてあったと思いました。私のコメントも、検出されたマラチオンの濃度から判断してコロッケの原材料の残留農薬由来ではないというところだけを採用していました。
別の局の番組で、残留農薬研究所の私もよく知っている毒性の専門家H氏が、検出された濃度のマラチオンを摂取した場合、吐気等の急性の中毒症状が起こる可能性はあるが、死に到ることはないという科学的に妥当なコメントをしていました。誰が犠牲になるかわからない食品テロは卑劣な犯罪行為ですが、今回の場合は混入されたのが低毒性の殺虫剤だったので致死までの可能性はないという点はラッキーでした。

2月20日に長野県上田市で開催される「木と緑のフォーラムin 上小(じょうしょう)」で私は講演を依頼されていますが、開催案内のチラシを作成するので私のプロフィールと演題を送るようにとのメールが届きましたので、早速対応しました。フォーラムは森林に関心がある一般市民が対象だと思いますので、演題は「松くい虫防除で散布された薬剤の周辺環境への飛散と健康影響の検証」として提出しました。私たちが過去10年間にわたって現場で調査研究してきてわかったことを紹介しようと思っています。

3月13日~15日に京都で開催される日本農薬学会大会の講演要旨の提出期限は1月20日ですので、その準備も始めました。

昨年10月に中国を約1週間訪問した時に、それぞれの訪問地では上等なホテルに宿泊していて持参したノートパソコンでインターネットに接続してメールのやりとりはできたのですが、ブログへのアクセスはブロックされていたので記事の更新ができませんでした。もう時期外れになりましたが、写真だけでも何枚か分割して紹介しておこうと思います。訪問地の一つは、同行した名古屋大学名誉教授の宮田先生の希望で雲南省の棚田でした。航空写真のように全景は写りませんが、あいにく霧雨の天候だったにもかかわらずある程度は棚田の様子が写っています。世界文化遺産に登録されているそうですが、これから若者を村に引き留めてこれだけの規模の棚田を維持していくのは大変だろうなと思いました。
  
 
      (写真はクリックすると拡大できます)