2014年1月26日日曜日

今日は房総半島の南端で館山若潮マラソン大会が催されている筈ですが、私はとてもとてもフルマラソンを走れる状態ではないので、大会参加費5,000円を無駄にして棄権しました。その代り、水元(みずもと)公園を2時間近く歩いたり走ったりしてきました。風の強い日で、行く時は江戸川堤防を下りる交差点でかなり年配の男性が販売住宅の大きな看板を必死に抱えて立っていましたが、帰る時は風が当らないように看板を逆さにしてしゃがんでいました。「風が強くて大変ですね」と声をかけたら、「人間も吹き飛ばされそうです」と言っていました。販売住宅の道案内はお年寄りでもできる仕事の一つなのでしょうが、こんな日はつらいだろうなと想像しました。

水元公園には水路や池がたくさんあるので葦(よし)がたくさん生えています。間引きをするためか、葦簀(よしず)を作る材料にするのか、刈り取った葦の束(たば)が寝かせたり立たせたりしてありました。
今はまだ冬の真っ最中ですが、水仙の可憐な花が咲いていたり、梅の小枝にも花や蕾(つぼみ)がびっしり付いていて、しばらくしたら春が来ることを予感させる季節感があります。

テレビのニュースも新聞も、冷凍食品にマラチオンを混入した犯人(容疑者?)として逮捕された49才の男のことを大きく報道しています。奥さんと子供もいるとのことですが、8年間勤務していても契約社員のままで、年収200万円くらいでボーナスも20万円くらいとのことで、アルバイトをしながら生活していたとのこと。会社にとっては低賃金ですむ契約社員を多く使えば生産コストを安くして商品の競争力を高められるのでしょうが、規約社員にしてみれば、何年働いても正社員にしてもらえないということは、絶望的な心境に追い込まれるのでしょうか。何年か前(2008年1月31日に事件発覚)の中国からの輸入冷凍餃子のメタミドホス混入事件の時と、背景がよく似ているような気がします。あの時は、日中首脳会談後の日本政府の外交的配慮で真相解明が中止させられてしまい、何故食品テロが起こったのかを明らかにしないままでうやむやにされてしまいました。基本的な国民の知る権利が奪われただけでなく、将来の同様な事件の再発を防ぐために学ぶべき教訓も得られなくなってしまいました。今回は国内の事件ですので、単に犯人の逮捕・処罰だけでなく、社会学者や犯罪心理学の専門家によって事件の背景もしっかり解明されることを期待します。