2014年2月1日土曜日

新聞に切り抜いて保存しておきたい記事があっても、我が家では古い新聞は数日すると妻が束ねて捨ててしまいますので、数日前に載っていた小さな記事を探して切り抜きました。1月27日に朝日新聞に掲載された「クロマツ270万年前に出現?」という記事です。金沢大学と大阪市立自然史博物館の研究チームが、博物館に所蔵されている島根県や三重県など28カ所で採取した化石の地層の年代を調査し、クロマツは約270万年前に出現したと推定したとのことです。クロマツは日本独特のマツのようですが、フジイマツという絶滅種と非常によく似ているとのこと。日本列島がユーラシア大陸と分かれつつあった約1700万年前に出現したフジイマツが、地球全体の寒冷化の時期に絶滅していく中で、クロマツが分かれて出現したとの推察です。
考古学というのは、人間の一生の時間(長くても100年程度)に比べて何と長い時間の単位を扱っているのだろうと感心してしまいます。アカマツ、リュウキュウマツ、ハイマツ、タイワンアカマツ、イタリアカサマツ、チョウセンゴヨウ、カラマツ、エゾマツ、などいわゆるマツの進化にも興味をかき立てられました。今の時代ですから、遺伝子レベルでマツの進化系統樹を作っている研究者がいるのではないかと思います。

昼は運動のために江戸川に出かけ、昨日と同じように江戸川と江戸川流水路(ふれあい松戸川)の間の両側を2mくらいの高さの葦(よし)に挟まれた小径(こみち)を歩いたり走ったりしました。10人くらいの人は望遠レンズを付けたカメラを抱えて野鳥の写真を狙っていました。上葛飾橋まで行ってから堤防の上に出て戻ってきましたが、何人かの大人たちが先生の指導の下に水彩絵の具でスケッチを描いていました。
私には音楽も美術も全く才能がないので、目に留まったものを写真に撮るしかできませんが、羨ましい気がしました。