2014年4月19日土曜日

マツノマダラカミキリ成虫は、この辺りでは5月下旬~6月初旬に羽化脱出してきますので、マツの当年枝・1年枝の樹皮を後食(摂食)してマツノザイセンチュウ感染が起こるのはそれ以降ということになります。平砂浦では今年の2月23日に植樹祭が行われて多数のマツ苗が植樹されました。それがどういう状況になっているか観察するために、一人で車を運転して平砂浦に行ってきました。4m×8mの区画にマツ苗は16本ずつ植えられていますが、区画によっては2本~3本枯死しているところがありました。枯死原因を解明する参考に、枯死症状の写真をたくさん撮ってきました。症状的には、昨年10月に植樹された区画で93%という大量枯死が見られた場合の症状と同じように見えました。マツノマダラカミキリ成虫の発生していないこの時期に枯死したということは、少なくともマツノマダラカミキリ成虫の後食によってマツノザイセンチュウ感染が起こったという可能性は除外できます。
ということは、マツ苗(の一部)が枯死した原因には、土壌(砂地)中に存在する何らかの要因が関与している可能性が想像されます。何とか原因を解明できればと思っています。