2014年4月8日火曜日

昨年、私の母校の埼玉県立浦和高校のラグビー部が県大会で優勝して54年振り2度目の全国大会出場を決めた時に、選手たちを東大阪市の近鉄花園ラグビー場に送り出すために、後援会長の川野幸夫君(株式会社ヤオコーの創立者で会長、私と浦和高校時代に同期)から卒業生に寄付の依頼がありました。「尚文昌武」「少なくとも三兎を追え」「無理難題に挑戦しろ」をモットーにしている浦和高校ですが、近年は「文」はともかく「武」の方はパッとしなかったので、久し振りの快挙に私も嬉しくなって寄付に応じました。

試合の方は残念ながら1回戦で関西地区の強豪の滋賀県の私立光泉高校に敗れはしましたが、生徒たちにとっては3年間の厳しい練習の成果が報われ、貴重な経験を得ることができました。
昨日、りっぱな冊子の報告書が届きました。何と、4,916件の寄付があり、32,843,998円が集まったとのこと。卒業生がいかに選手たちを誇りに思い、応援したかがわかります。
試合の詳しい様子や写真と、選手たちの名前やポジションや出身中学名に加えて、出場した生徒一人一人の感想も載っていました。後援会長の挨拶文、校長の挨拶文、監督の挨拶文などに目を通しながら胸に熱いものが込み上げてきました。後輩の生徒たちから感動をもらいました。浦和区領家にあるあの学校のグランドで練習に明け暮れている生徒たちの姿が瞼(まぶた)に浮かびました。

驚いたことに、埼玉県予選の決勝戦で対戦した深谷高校の猛撃をタックルで防いだ生徒のG君が頸椎負傷で退場して救急車で病院に運ばれ、体が思うように動かない状態になったとのこと。現在も回復に向けて懸命にリハビリを続けているようですが、社会復帰するには長い時間がかかりそうと報告されていました。どんなスポーツにも危険はつきものなのでしょうが、輝かしい栄光の陰にそのような犠牲があったことに胸を締めつけられる思いがしました。寄付金の残金10,171,267円は、G君を支える会に寄付したとのことでした。選手のほとんどは3年生だったので、すでに卒業して進学し、今頃はそれぞれの大学で新しい大学生活を迎えている筈ですが、G君は進学できたのかどうか気になります。G君を支える会が立ち上げられ寄付を募っていますので、近いうちに後援会長の川野君にG君のその後の様子を訊いてみようと思っています。

私は横浜駅伝大会に向けて、今日も江戸川堤防に行って、昼食を抜いて、約2時間歩いたり走ったりしてきました。