2014年5月30日金曜日

午後4時半から東京農業大学総合研究所研究会の部会長会が世田谷キャンパスのグリーンアカデミーホールであり、私も農薬部会の部会長ですから出席しました。現在次の23の部会が存在して、産官学の共同研究の促進を目指してそれぞれの活動をしています。http://nri.nodai.ac.jp/society/groups/
1. 榎本・横井研究会、2. 環境緑化部会、3. きのこ研究会、4. 昆虫バイテク部会、5. 砂漠緑化研究部会、6. 芝草部会、7. 社会技術研究開発部会 8. 就農者推進教育研究部会、9. 醸造食品部会、10. 食育研究部会、11. 森林文化研究部会、12. GIS研究部会、13. 生物的防除部会、14. 生命科学研究部会、15. 地域再生研究部会、16. 農業協同組合研究部会、17. 農村計画研究部会、18. 農薬部会、19. バイオビジネス部会、20. バイオマスエネルギー研究部会、21. ビオトープ研究部会、22. みどりの環境創造研究部会、23. 労災対策研究部会

農薬部会は年に5回の農薬部会セミナーを開催し、毎回会員の希望や推薦で2名講師を選んで講演をしていただき、その他に総会の時と新年会の時に各1名の特別講演をしていただいていますので、合計年に12人の講演活動をしています。今日の議題は部会活動の積極的な情報発信についてその他でしたが、部会間交流促進も話題になりました。私は、懇親会の席で他のいくつかの部会の部会長と話をし、今後農薬部会と他の部会で共通に関心のある分野で合同の企画を立てようということで一致しました。例えば、昆虫バイテクイ部会とは昆虫産業(例えば鉄よりも強いと言われるクモの糸を遺伝子組換え技術で生産して産業化するなど)の現状と展望など、食育研究部会とは食の安全と残留農薬問題など、生物的防除部会とは作物保護における天敵と農薬の調和的利用など、労災対策研究部会とは農薬散布時の農家の暴露事故による健康影響など、です。農薬部会の幹事会で提案して、具体化していきたいと思っています。

午前中は朝9時から千葉大学のN先生の研究室で、樹木医のA氏と緑地環境学科の女子学生Sさんと一緒に、平砂浦で採取してきた枯死したマツ苗その他の試料から検出された線虫が、マツノザイセンチュウかどうかのDNA診断の実験をしました。DNA診断はこれで4回目ですので、実験技術についてもかなり自信ができてきました。私は上記の会議に出席するために午後1時半に出かけてしまいましたが、夜の9時頃東京農大からの帰りの電車の中で実験が終わった直後のA氏から携帯メールが入り、松戸駅に着いてから電話をしたら、A氏はすでに研究室を出て帰宅途中の車の運転中でしたが、非常におもしろい結果が得られたとの報告でした。同じ結果が得られたのはこれで2回目ですので、かなり再現性が高まりましたが、今までの感染経路の定説と異なる画期的な発見の可能性があります。DNA診断キットの試薬はもう少し残っていますので、もう一度やってみて再々度再現性を確認しようと思っています。