2014年6月1日日曜日

昨年11月に新潟県胎内市の荒井浜地区の松林で調査してきた松くい虫被害木の分布のデータを、枯死、枯れ進行中、古い枯れ、健全木に分けて、調査した林分ごとにどこに位置するかを図に1本1本色分けしてパソコンで書き込みました。合計10枚の図になりました。隣接した2本以上の木が被害木の場合は下線を引いて目立つようにして、単木被害箇所数と隣接木被害箇所数を合計してみると、各々71.1%と28.9%になりました。マツに限らず密着して生えている木は根株や幹が癒合してまるで1本の木のようになるのをよく見ますが、マツの場合も隣接していると根と根の癒合が起こるとのことなので、片方のマツの樹冠部をマツノマダラカミキリが後食(こうしょく)して傷口からマツノザイセンチュウが樹体に侵入し、根が癒合したもう片方のマツに移動して松枯れを起こす場合もあると指摘されています。激害が発生していた荒井浜地区の松林で、そういう可能性のある被害木がどれくらいあるかを推定したいというのが目的です。

隣接木被害が観察された28.9%の全てで根の癒合が起こっている訳ではなく、被害木と被害木の間の距離がかなり離れている場合も多くあったことを考えると、少なくとも私たちが調査した荒井浜地区の松林では、根が癒合している割合は低く、マツノザイセンチュウの根系移動があったとしても僅かに過ぎないような気がしました。全ての調査木の胸高直径も測定してありますので、さらにいろいろな面からデータの解析をしてみようと思っています。

ほとんど終日机に向かってパソコンで作業をしていましたので、今日は一歩も家の外に出る時間はありませんでした。妻が毎日世話をしてきた向日葵も、花弁がポロポロ落ちるものが多くなり、今は小さなボール(器)に少しだけ残っていますが、多分2~3日で全部だめになるでしょう。先週の土曜24日に館山市の農家からいただいてきたのですから、1週間ちょっと毎日眺めてずい分楽しみました。