2014年6月12日木曜日

8月6(水)~7日(木)に東京で開催予定の「ゴルフ場防除技術研究会」での講演の相談に、事務局を担当しておられる神奈川県のR社の社長が松戸駅に約束の10時に来られ、近くの喫茶軽食レストランでいろいろ情報交換をしました。昨年か一昨年か忘れましたが、埼玉県にある名門ゴルフ場の嵐山カントリー倶楽部で講演をしたのとは違う団体でした。私はあちこちで講演をしていますので、どこかでお目にかかったどうか忘れていましたが、お会いするのは初めてだとのことでした。
私がゴルフ場の農薬問題を研究テーマにしていたのはずい分昔(当時の千葉県知事がゴルフ場の建設ラッシュに歯止めをかけるために新設ゴルフ場は無農薬管理をしないと認可しないと宣言した頃)で、最近は離れていましたのでちょっと躊躇があったのですが、多くのゴルフ場では芝だけでなく松林も重要な景観の一部らしく、松くい虫防除の薬剤散布の話でよいとのことでしたので、それなら一番自信のある分野ですからと講演を引き受けることにしました。一般消費者ではなく、実際に緑地の病害虫・雑草の防除に日々携わっておられる方々が対象ですので、また新しい出会いがある筈で楽しみです。

農薬ばく露は一般消費者や市民よりも、散布作業者が最も高濃度の農薬にしかも頻繁にばく露される可能性が高いので、その方々の健康リスクを低減するために散布作業中の経皮ばく露量と吸入ばく露量を測定したいのですがとお話しましたら、いつでも協力しますとの回答でした。トラクターに乗って芝生に下向きに散布する場合、鉄砲ノズルで立木に上向きに散布する場合、スパウターや無人ヘリコプターで松林に散布する場合の作業者ばく露がどの程度になっているのか、是非きちんと測定してデータを取ってみたいと思っています。
今年は新しい出会いで、新しい調査研究のチャンスが開けてきそうです。

山口県や長崎県や徳島県や新潟県での農薬シンポジウムの担当者から、航空券や新幹線の切符の手配や、宿舎の手配や、講演要旨などの連絡が次から次に届いていて、そろそろまた尻に火が付きかかってきました。先ずは、明日が提出締め切りの徳島での研究会での講演要旨を仕上げることと、明日の午後の千葉大学での講義の準備をすることが優先順番です。