2014年9月26日金曜日

私が古巣のノースカロライナ州に一定期間滞在する時は、いつもサウスカロライナ州のギャフニィという田舎で牧場をやっているアメリカ人の友人Tate 夫妻を訪ねることにしています。彼らは牛を放牧している広大な牧場の他に、パルプの原料として販売する広大な松林も植栽しています。アメリカから100年ぐらい前に輸入されたと言われるマツノザイセンチュウに対して、アメリカの松は抵抗性を発達しているから枯れないと説明されていますが、Tate 博士の松林にはよく見るといつも2~3本枯れた松があるのが気になっていました。
今年訪問する時に、ドリルで材片を採取して、冷凍してマツノザイセンチュウを殺して日本に持ち帰り、DNA診断で本当に日本にいるマツノザイセンチュウと同種かどうか自分の目で確かめてみたいと思っていました。問題は、材片に寄生している線虫は冷凍処理で殺せても、材片自体が植物ですので植物検疫上問題になる可能性があるということです。

先日何人かで集まった時にその話をしたら、ある人からそれなら線虫を日本に持って帰るのではなく、DNA診断キットを向こうに持って行って現地で実験をしてきたらいいじゃないかという提案をされました。名案ですので、早速今日理化学業者にDNA診断キット一式とその他必要な器材を発注して、出発の前日までに届くようにと依頼をしました。Tate 博士は元々アラバマ州立大学で生物学の教授をしていましたので、自宅に簡単な顕微鏡も持っていましたので、簡単な実験はできる筈です。
サウスカロライナ州でのフィッシングも楽しみですが、今回は新たな楽しみが加わりそうです。