2014年10月25日土曜日

今朝も朝食前にRegency Parkに行って、昨日伐採した松の枯死木の丸太がまだ置いてあるか見てきました。そのまま置いてあったので、一度モーテルに道具を取りに戻って、再度現場に行って手斧で樹皮(粗皮)を丁寧に剥がしてよく観察してみました。結局大量に存在したフラスは払いのけると材部が出てきますが、材部は小さな穿入孔があるだけでほとんど無傷です。粗皮部分は厚さ3cmくらいですが、よく見るとその下側(材部に接する内側)に厚さ3~5mm程度の柔組織が付着していました。裏返してみると、この柔組織が主な食害部位で、そこに多くのカミキリムシの幼虫と思われる昆虫が存在し、材部に残っていたフラスは白色の木屑以外はこの柔組織を食べた褐色の虫糞のような気がします。柔組織が食害されているところは樹皮(粗皮)は材部から簡単に剥がれ、食害されていないところは柔組織と材部が固く付着していて、手斧で無理やり剥がさないと剥がれないようです。
そうすると、この松が枯れた原因は必ずしも日本と同じようにマツノザイセンチュウのせいではなく、カミキリムシの幼虫が樹皮(粗皮)下の柔組織を食害して破壊したために、その機能が損なわれたためとも考えられます。この柔組織は樹木の組織・構造上何と呼ばれていて、どんな機能を果たしているのか、林学に詳しい人に確かめてみる必要がありそうです。採取した材片からDNA診断でマツノザイセンチュウが存在しないということになれば、その可能性が高まるような気がします。カミキリムシの幼虫をさらにたくさん採集し、新たに見つかった別の昆虫も採集してきましたので、誰かに同定をしてもらおうと思っています。

今日はDNA診断をするつもりでしたが、昨日暴食してビールまで飲んだのでどうしても運動がしたくて、Lake Johnsonにジョギングに行って、歩かずに頑張ってジョギングだけで1周してきました。シャワーを浴びて、こちらに来て3回目の洗濯をしたら疲れてしまって気力がなくなりましたので、実験は旅行から帰ってきてからすることにします。
明日は一緒に行ってくれるマージーさんの都合で何時に出発になるかわかりませんが、バージニア州のアララットという山の中に住んでいる剣道の弟子/友人のケリー君と奥さんのジェイニーさんを訪ねる予定です。遠いので向こうで2泊して、28日(火)に帰ってくる予定です。27日(月)はケリー君と山の中のダム湖でフィッシングをして、28日(火)の午前中はもし近くにポークのハム製造工場があれば見学したいと伝えてありますので、適当なところがあって見学させてくれれば寄って衛生管理をどうやっているか見てくるつもりです。

枯れている松の枝をとってこようと思ってマージーさんに借りた剪定ばさみが見当たらないので探していたら、車の運転席の座席の後ろの床かになくなったと思ったパスポートが落ちていました。車の中も探したつもりでしたが、見落としたのでしょう。すでに新しいパスポートを発行してもらったので古いものは無効ですが、過去何年かに訪問した国やその出入国の年月日が記載されているので、思い出になります。そうすると国際運転免許証はどこでなくしたのか不思議です。
29日(水)にはゴールズボロという町に行って松の種子を購入してくるつもりです。だんだん残りの日数が少なくなってきました。今日はこちらに来て3回目の洗濯をしました。