2014年10月19日日曜日

マージーさんがモーテルに来るのを待って、私の車で海岸の町ウィルミントンに向かいました。昔と違って今は高速道路のインターステイト40が整備されているので、ちょうど2時間ぐらいで着きます。ユージン君は4番目の奥さんのキムさんと待っていてくれました。キムさんは前回会った時はまだお付き合いしている段階で、医師になる勉強をしていましたが、今回はすでに医師になって市内の病院に勤務し、ユージン君と正式に結婚もしていました。しばらく家で話をしてから、私が日本のクマツが海岸に植栽されてマツノザイセンチュウで枯れたという情報があったので、もしまだ生き残っているクロマツがあったら見たいと言ったので、皆で植物園に行きました。キムさんがそこに日本庭園があってクロマツがあるというのを知っていたからです。途中でユージン君の次女のメラニーさん(16才)がちょうど植物園の中の建物で寄付集め(Fund Raising)の会合があると言って、会いに来てくれました。日本でいうと高校2年生くらいですが、すっかり若い女性になって魅力が溢れていました。長女のモーガンさんはすでに大学生で、ノースカロライナ州立大学の工学部に入って学生寮に住んでいるとのこと。アメリカでも女性が工学部に行くのは珍しいのですが、本人が希望した道に進んだようです。

植物園ではかなりの面積を日本庭園が占めていました。市内に日本の武田薬品の研究所があるとのことですので、もしかしたら植物園建設の時に多額の寄付をしたのかもしれません。クロマツはヒョロッとした細い木が1本と若木が1本あるだけでした。針葉に触ると固くて確かに日本のクロマツと同じ感触でした。材片を採取しようと思って手斧とドリルを持っていったのですが、残念ながらマツノザイセンチュウで枯れている被害木はありませんでした。市内を車で走っていたら1本だけ大きなマツが枯れていましたが、Regency Parkで枯れているのと同じアメリカのテーダ松でした。
植物園はよく整備されていて、日曜の午後ということもあって、アメリカ人が次から次に訪れて散策を楽しんでいました。チョウチョが群れをなして集まっている花や、ハチがたくさん集まっている花などもありました。
シーフードレストランに行って遅いランチを食べて、海岸に来るといつも寄るクレビーチの桟橋に寄ってみたら、まだフィッシングをしている人たちがいましたが、夕焼けがきれいでした。

帰りにキムさんのお母さんが住んでいる老人ホーム(Indipendent Livingと言います)に寄って、素敵なお母さんに会ってきました。87才だそうですが、1年くらい前にご主人がなくなって、子供たちも皆独立したのでホームに入ることにしたのだそうです。老人ホームと言っても、一人一人が普通の家と同じくらいの広い部屋に住んで、車で外出もして、ただ仲間がたくさん入所しているので一緒にいろいろなプログラムに参加できるので一人でも寂しくない老後の生活が過ごせるようです。キムさんにこんなところに入るには相当な費用がかかるのでしょうと訊いたら、そうだと答えていました。
お母さんはユージン君から私のことを前から聞いていたらしくすごく喜んでくれて、親しく近所付き合いをしていた日本人家族の話をしてくれました。武田薬品の研究所に勤務していた方で、住所録を見ると現在は千葉県流山市にお住いのようですから、松戸市のすぐ隣で私の家と近いところだと話したら驚いていました。日本に帰国したら、お母さんの写真を持って一度お訪ねしてみようと思います。どれくらいの年輩の方かはわかりませんが、キムさんのお母さんの近況をお知らせしたら、手紙のやりとりを再開されるかもしれませんので。