2014年11月20日木曜日

東京駅から新幹線ひかりで静岡駅まで行き、静岡駅から東海道線に乗り換えて焼津駅に行きました。すでに多くの参加者が到着していて、11時30発のシャトルバスに乗ってホテルアンピアン松風園閣に到着し、すぐ日本農薬学会農薬環境科学研究会の委員会を始めました。私は年齢的にはもう顧問的な立場ですが、一応出席してどういう議論がされるか聴講しました。

研究会は午後1時から始まり、近畿大学の松田一彦教授による特別講演「昆虫神経系をターゲットとする殺虫剤の活性発現機構と受容体の多様性」が行われました。ネオニコチノイド系殺虫剤の作用点であるnAChR(ニコチン性アセチルコリンレセプター)の構造と機能と多様性について、大変興味深い講演でした。
続いて2名の外国人演者(2名ともいわゆるコントラクトラボの所属なので、講演を通して日本の農薬会社から試験の依頼が来ることを期待しての講演)が登場し、Dr. Thorsten Behsen(LKC Switzerland Ltd.)は"A comparison of environmental requirements between the EU and Japan"という演題で、Dr. Hank Krueger(Wildlife International)は"Birds and pesticides in agricultural ecosystems of the United States"という演題で講演をしました。
休憩をはさんで、田中幸一氏((独)農業環境技術研究所)が「農薬が昆虫類に与える影響と生物多様性指標」について、池田浩明氏((独)農業環境技術研究所)が「農薬と水田の絶滅危惧植物」について講演をしました。
その後ポスター発表をした人たちの簡単なプレゼンテーションに続いて約1時間、自由に各ポスターの周りに集まって著者との質疑応答をしました。

情報交換会の後は私は部屋ですぐ寝ましたが、若い人たちは二次会で遅くまで盛り上がっていたようでした。