2014年11月1日土曜日

今まで集めてきた枯死松の材片からDNAを抽出して、マツノザイセンチュウと一致するかどうかモーテルの部屋で実験しました。台所の料理用のストーブでお湯を沸かし、2つの魔法瓶の中で温度計で温度を測りながら55℃と94-100℃にしました。残念ながら正確に9サンプル分の試薬を調製したつもりでしたが、1本分足らなくなり、陽性対象はとれたのですが陰性対象がとれなくなってしまいました。UVボックスの代わりに簡単なUV発光器を持ってきたのですが、残念ながらサンプルと陽性対象との差が区別できず、全部マツノザイセンチュウ陽性なのか、実験そのものがうまくいかなかったのかの判断ができませんでした。陰性対象がなかったのが失敗です。仕方がないので、小さな材片をバイアルに入れて日本に持ち帰り、DNA診断をやり直すことにしました。空港の税関でちゃんと申告するつもりですが、無事に持ち込めることを期待したいと思います。松の種子についてもきちんと申告して、許可を得るつもりです。

滞在最終日になりました。いつも出発直前までに荷物ができなくて慌てますので、今日はジョギングもせずに、最後の洗濯もせずに、スーツケースに荷物を詰め込みました。99%詰め込み終わったところでMargieさんがモーテルに来てくれたので、彼女の家から持ってきた調味料など台所用品を彼女の車に運びました。日本料理店の「すしつね」に行って夕食をご馳走し、モーテルに帰ってきたら、Frank君が別れの挨拶に来てくれました。Bill君からも別れの挨拶の電話がありました。

昨日までの天気と一変して、Kelly君のいる山の方は雪が降り、この辺りも急に寒気が入ってきて寒くなりました。明朝の飛行機はRDU(Raleigh-Durham空港)から7時50分発ですが、レンタカーを返却したりしなければなりませんので、モーテルは5時頃に出発する予定です。
あっという間に1ケ月が過ぎてしまいました。帰国したらすでにいくつか用事が待っていますので、モードを日本向けに切り替えて対応します。時差の関係で帰国したら11月3日です。
こちらは昨日10月31日(金)はハロウィーンでしたから、明日11月2日(日)から冬時間に切り替えで今夜のうちに時計の針を1時間戻します。これで日本との時差は13時間遅れから14時間遅れになります。

11月4日はこちらは総選挙で、上院議員だけでなく、地方レベルでもいろいろな選挙があります。テレビでは対立候補が毎日いやというほど相手の悪口を言うネガティブキャンペーンをやっています。テレビ局は広告収入が入って大儲けでしょうが、巨額の広告料を払って「自分が当選したら何をやる」ではなく、「相手がいかに悪いか」ばかりを言い立てるのは、法的には合法でも病的だなと感じます。