2014年11月4日火曜日

10月4日に成田から搭乗する時は、チェックインする大きなスーツケースの他に、いつもパソコンを入れて背負うバックパックと、線虫の分離をするのに必要なガラスロートやロート台や時計皿やマイクロピペット類とそのチップ類などを入れた手提げ袋と、DNA診断用の試薬類とドライアイスを入れた発泡スチロール製の箱を入れた手提げ袋と、キャリーオン荷物が3個になってしまいました。最近は荷物の制限が厳しくなり、チェックインは1個、キャリーオンは2個までとなっていて、1個オーバーだということで追加料金を$82徴収されてしまいました。帰りは、発泡スチロールの箱が1個減った代わりに向こうで私の足に会うウォーキング/ジョギング用靴を2足買った分だけ増えたので、Margieさんが中くらいの大きさのスーツケースを1つ貸してくれました。お蔭でキャリーオン荷物は2個にまとめることができ、追加料金を取られずに済みました。
一番心配したのは、成田空港に到着した時に果たして持ち帰った生物材料が植物検疫を無事通るかどうかでしたが、正直に松の種子、松の材片、カミキリムシ幼虫を申告し、それぞれの目的を説明したところ全部そのままOKになりました。カミキリムシの幼虫はすでに死んでいるという判定で、日本国内で羽化させる心配はないとみなしてくれました。材片も実験室内でマツノザイセンチュウのDNA診断をするだけで、野外で逃げ出して広まる心配はないとみなしてくれました。松の種子は規制対象生物のリストに載っていないということでOKでした。これでDNA診断の再実験やカミキリムシの同定や、何よりも松の種子から苗を育てて抵抗性の検定ができるので楽しみです。柔軟に対応してくれた検疫官に感謝です。

妻がすぐ体重計に乗れというので測ってみたら、出発前に比べて3Kg近く体重が減っていました。最後の1週間でまた食べ過ぎて1Kgぐらいリバウンドした気がしますので、それがなければ1ケ月で4Kg近く減量できた筈です。それでも、今日早速大学の道場に行って更衣室とシャワー室の掃除をした後で江戸川堤防を約6Kmジョギングしてみたら、体が軽く息も続いて、出発前とは全然違いました。

昨日は予定より30分ぐらい早く飛行機が成田空港に着きましたが、電車を乗り継いで自宅に着いたらじき眠たくなって、早目に寝てしまいました。明日は早速、先日亡くなった先輩のO氏のお別れの会が帝国ホテルでありますし、12月と1月の講演の資料の延期してもらった提出締め切りが明後日6日(木)ですし、その他の予定もたくさん入っていますので、楽しかったノースカロライナ州での思い出に耽る余裕はなく、どんどん対応していかなくてはなりません。
それでも、1ケ月間生活環境を変えることで充電して生き返っただけでなく、松くい虫問題についてはマツノザイセンチュウの輸入元(原産地)のアメリカでの新しい人脈や情報が得られましたので、十分成果は得られたと思っています。