2014年11月12日水曜日

昼休みに大学の道場に行って、久し振りに準備体操の後で腹筋運動をしたり、バーベルを持ち上げたり、重い素振り刀を振ったり、巻き藁を叩いたりしました。その後江戸川の堤防に行って6Kmほどジョギングもしてきました。

浅草(あさくさ)の浅草(せんそう)寺で農薬工業会の恒例の虫供養があり、私も出席しました。浅草寺本堂はりっぱな建物で、仏教に疎い私には正式の名称はわかりませんが、正面には観音様の入っている金ぴかの御堂があり、その手前には天井からも金ぴかの四角い飾りみたいなものが吊るされています。数十名の出席者が2列になって床に座っている前で、格式の高そうな僧侶とその両側に3名ずつのお供の僧侶を従えて、20数分間お経を唱えました。農薬開発の研究で病害虫・雑草を供試してその命を使わせてもらったので、1年に1回このような虫供養をして、今年で59回目だそうです。ちなみに、農薬工業会自体は昨年発足60周年だったそうです。

虫供養後は近くの浅草ビューホテル25階の大輪という部屋で集いが開かれました。多くの農薬関係者が出席していましたので、私もいろいろな方々と挨拶を交わしました。バイエルクロップサイエンス(BCS)社の代表取締役社長のP博士とも名刺交換し、つい先月アメリカのリサーチトライアングルパーク(RTP)のBCS社のBee Care Centerを見学してきたことを伝えたり、12月5日には東京農大でネオニコチノイドと健康影響・ミツバチ影響について3つの分野の日本の第一人者を講師に招いてセミナーを実施することなどを話しましたら、大変興味を示され、我が社からも誰かが出席する予定かと訊かれました。

農水省の農薬関係部署からだけでなく、環境省からも農薬を所管している農薬環境管理課からお二人が出席しておられましたので、松くい虫防除で散布された薬剤の飛散と健康被害の訴えの問題や、特定農薬問題の問題点などについて情報提供しました。健康被害の訴えについては、訴えがあった場合はそのまま信じるのではなく、過去のやらせの実例を挙げながらどれだけのばく露があったかなど具体的な事実関係をよく調査をしてから科学的な判断をすることが必要との助言をしておきました。特定農薬問題については、農業資材審議会に全く諮らずに役所の視点だけで制度をスタートした法律改正の時点から問題があり、いまだにその尻拭いで四苦八苦していることと、電解水、木酢液、ニーム油の基本的問題点などについて情報提供をしておきました。
いわゆるキャリア官僚は2~3年で部署を移動するのが普通ですので、現在の担当者は過去の経緯については勉強はしてもあまり詳しくない場合があり、ニーム油については現在検討課題の一つになっているのか、私の話をもっと聞きたいような印象でした。