これを見ると、1990年頃から1995年頃にかけて急激に減少しているのはヨーロッパだけのようです。米国では最初の飼養コロニー数の減少は第二次世界大戦直後から始まったが、その理由は砂糖代用品としてのハチミツの需要がなくなったことと、多くの人々が農業以外の職に就くようになったためとのこと。1987年頃にはバロアダニの侵入によって米国の飼養コロニー数の減少が見られたが、1990年代には安定し始め、今日まで約250万コロニーで推移しているとの説明が付いていました。
最後のグラフを見ると、確かにネオニコチノイドの使用が始まった1995年以降に急激なコロニー数の減少は見られませんし、CCD(Colony Collapse Disorder 蜂群崩壊症候群)問題がメディアに取り上げられて社会の注目を集めた2006年以降も急激な変化は見られません。
中国の飼養ミツバチコロニー数は約800万強で安定していましたし、日本でも約20万弱で安定していますので、どう考えても害虫防除に使われているネオニコチノイド系殺虫剤が原因でCCDが起こり、世界的にミツバチコロニー数が激減して危機に瀕しているという主張には無理があるような気がします。
今日は晩秋のよい天気でしたので、昼休みに江戸川を渡って水元公園の遊歩道をかわせみの里と呼ばれる小合溜(こあいだめ)の端まで歩いたり走ったりして、約2時間運動してきました。