2014年12月21日日曜日

つくば中央警察署から土浦に移檻になったという手紙が届いた男性は、差出人の住所が土浦市になっていたので土浦警察署かと思って調べてみたら違っていて、水戸少年刑務所‐土浦拘置支所でした。何故警察署から警察署へ移されたのかなと不思議に思っていましたが、拘置所なら理解できます。ネットで調べたら、土浦駅から2Km 弱の距離とありました。面会時間は8:30-11:30と13:00-16:00となっていましたので、今日は昼休みの運動をしないことにして、午後一番の時間を目指して思い切って電車に乗って面会に行ってきました。手紙のやりとりをするよりも、直接会った方がどういう人物なのか、何をして逮捕されたのか、私に何を期待しているのかがよくわかるかもしれないと思ったからです。何十年ぶりかで降りた常磐線土浦駅西口からタクシーに乗ったら1,100円の距離でした。

運転手がここの筈ですと言って降ろしてくれた建物は、以前市橋君に面会に行った千葉拘置所や東京拘置所と全然違って、コンクリートの壁に小さなドアが一つあって、すぐ横のインターフォンで受付とやりとりをしてドアを開けてもらうようになっていました。残念ながら、壁に面会日として土日と祝祭日を除く平日と掲示がしてありました。念のためインターフォンを押してみましたが何の応答もなかったので、すぐ同じタクシーで土浦駅に戻りました。無駄足を踏んで半日が無駄になりましたが、面会時間だけチェックして面会日のことをチェックせず、今日が日曜だということを忘れていた私の不注意です。
移檻された場所が水戸少年刑務所の土浦拘置支所となっていたということは、手紙の内容(来年傘寿を迎える母親の存命中にやり直したい)から手紙の主は40才くらいの男性かと勝手に推察していましたが、もしかしたら少年なのかもという疑問が湧いてきました。やはり会ってみないとどういう人物なのか、私が関わる必要があるのか全く判断できません。

帰りのタクシーの中で、運転手に千葉県の松戸から来たのだと事情を説明したら、電車賃やタクシー代はどこから出るのかと訊くので自費だと答えたら、親戚でもないし全く会ったこともない誰かわからない犯罪人のために自分にはできないことですと言われました。
私もまだ関わるかどうか決めたわけではなく、2通も手紙をいただいたので、礼儀として少なくとも一度は会ってどういう人物か確かめてみる必要があると思っているだけです。

NHK総合テレビで午後4時40分から、一昨年パキスタン・タリバーン運動(TTP)に銃撃されてその後ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんとの独占インタビュー「世界を動かす16才」をやっていました。クローズアップ現代を担当している国谷裕子キャスターの英語での巧みな問いかけに対して、日本では高校生の年齢に相当するまだ16才の若い女性とは思えないほど、素晴らしい受け答えをしていて惹き込まれました。番組の中でマララさんがあちこちでした演説が紹介されていましたが、全ての子供たちに教育を受けさせたい、全ての女性に教育を受けさせたいと訴えた内容に加えて、言葉を適切に選んで、一語一語力強く効果的な間隔で発する彼女の演説能力は、まるで熟練した政治家か宗教家のようでした。
http://matome.naver.jp/odai/2141317478124355501
マララさんの演説は、キング牧師(Martin Luther King Jr.)が1963年に人種差別撤廃を訴えて行った有名な演説 "I Have a Dream" (私には夢がある)を思い出させました。
http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-majordocs-king.html
世界には貧しいがために、小さいうちから働かされて学校に行くことができない子供たちや、偏見のために教育を受けられない女性たちがたくさんいるということを認識させられます。それに比べて今の日本では、豊かになり過ぎて自分たちがどんなに恵まれた環境にあるのかということに気がつかずに、それを最大限生かそうとしない子供たちがたくさんいるのは残念なことです。