2015年2月18日水曜日

冷雨が降っていたこともあって、今日も昨日に続いて一日中机に向って第2回世界若者農業サミット https://www.youthagsummit.com/ の参加応募者の残り3人分のエッセイを精読しました。来週火曜日(24日)の最終審査会当日に評価する予定の英語によるプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を除いて、私が自分で設定したチェック項目全部の評価が一応終わりました。念には念を入れて、見落としたり読み違えたりしているところがないか、少し時間を置いてからもう一度見直してみるつもりです。

アメリカ人の友人のフェイスブックに、アメリカの元大統領のアイゼンハワーの言葉が紹介されていました。本当にアイゼンハワーの言葉かどうか私にはわかりませんが、私の昔の剣道の弟子でバンジョウ弾きの音楽家でもある友人が賛同しそうな言葉です。

Every gun that is made, every warship launched, every rocket fired signifies, in the final sense, a theft from those who hunger and are not fed, those who are cold and are not clothed.
This world in arms is not spending money alone. It is spending the sweat of its laborers, the genius of its scientists, the hopes of its children. The cost of one modern heavy bomber is this: a modern brick school in more than 30 cities. It is two electric power plants, each serving a town of 60,000 population. It is two fine, fully equipped hospitals. It is some fifty miles of concrete pavement. We pay for a single fighter with a half-million bushels of wheat. We pay for a single destroyer with new homes that could have housed more than 8,000 people. . . . This is not a way of life at all, in any true sense. Under the cloud of threatening war, it is humanity hanging from a cross of iron. -Dwight D Eisenhower

[ 1丁の銃を作ることも、1隻の軍艦を進水させることも、1発のロケットを発射することも、よくよく考えてみれば、食べるものがなくて飢えている人々や着るものがなくて寒さに震えている人々から盗んでいるようなものである。
軍国主義は単にお金を消費しているだけではなく、労働者の汗、科学者の才能、子供たちの希望をも消費しているのだ。最新式の重爆撃機1機の費用は、30以上の町に近代的なレンガ造りの学校を1校ずつ建設する費用に相当する。それぞれ人口6万人の町に電力を供給できる発電所を2つ建設する費用に相当する。完全な設備を備えたりっぱな病院2つを建てる費用に相当する。50マイル(=80km)のコンクリート舗装道路を敷設する費用に相当する。1機の戦闘機の費用は、小麦50万ブッシェル(=1800万ℓ  )の費用に相当する。1隻の駆逐艦の費用は、8千人以上の人々が住める新築住宅を建設する費用に相当する。・・・
どう考えても、こんなことは全く正しくない。戦争が起こるかもという危機感の圧力の下で、鉄の十字架(=軍国主義?)から突き付けられているのはヒューマニティ(人間性)の犠牲なのだ。-ドゥワイト・D.・アイゼンハワー]

アイゼンハワーは第二次世界大戦中にヨーロッパ戦線で連合国軍の最高司令官だった軍人で、戦後共和党から大統領になった人ですが、ソ連との冷戦が始まった時代に、軍事費よりも国のインフラ整備や国民の福祉の重要性を訴えるこのような演説を本当にしたのかと思ってネットで調べてみました。
http://www.uraken.net/rekishi/reki-ame07.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BBD%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC
これを見ると、本当だったのかもしれないと思いました。機会があればいつか彼の伝記を読んでみたいものです。