2015年3月20日金曜日

農薬学会大会は、朝9時から玉川大学教授の中村 純先生(玉川大学学術研究所みつばち研究センター主任)による特別講演「ネオニコチノイド系農薬の使用規制でミツバチを救えるか」がありましたので、今日も朝早く家を出ました。中村先生の講演は、昨年12月に東京農大総合研究所研究会農薬部会セミナーでお話しいただいた時よりもさらにバージョンアップで、データも追加されて大変説得力のある内容でした。演題自体が示唆しているように、ネオニコチノイド剤がCCD(Colony Collapse Disorder 蜂群崩壊症候群)の原因であるとの主張を明確に否定するものでした。

講演後、一緒に先生の研究室に行って、明後日22日(日)の第1回みつばち百花セミナーの進め方について少しだけ打ち合わせをしました。第1回目ということもあって前例がありませんので、ほとんど何もシナリオを決めずに、コーディネーターをされるみつばち百花の代表理事の朝田くに子氏の司会に従って対応するということになりそうです。

昼休みは、Landis Unternational, INC.主催のランチョンセミナー"Current Challenges un the US Regarding PRIA 3 and Registration of a New Active Ingredient"-米国PRIA 3と新規有効成分の登録における最近の課題-に出席しました。USEPAの農薬登録手続きに関する姿勢が厳しくなっていることの説明と、そのために日本の農薬メーカーがアメリカで農薬登録を申請する時は、事情に詳しい同社に依頼する方が得策と思わせる内容でした。

その後午前中の残りの時間は一般講演を聴いて、午後からは「病害虫防除にまつわる諸問題」というテーマのシンポジウム会場に行きました。4題の、現場の問題を中心にした講演がありました。