2015年3月19日木曜日

玉川大学に朝9時前に着くように、松戸駅を7時頃の電車に乗りました。
午前中に学会賞受賞者の残り2名の講演があり、その後3会場に分かれて一般講演がありました。ちょっと異色の内容で面白かったのは、島根大学生物資源科学部の巣山弘介先生らによる講演「島根大学における農薬のリスク教育の事例報告(3)」と題した講演でした。環境問題通論A(教養育成科目、教員10名で分担)の中で、「農薬のリスク管理」と題した講義を4学部の1年生230名を対象に行った内容を詳しく紹介されました。
イラストをふんだんに使って、農薬の名前を架空のAKB-48と名付けて、登録認可になるまでの過程をわかり易く説明すると、ほとんどの学生の農薬に対する認識(高校での間違った授業や、メディアの非科学的な報道を通して植えつけられた)が一変するようです。

昼休みは日本チャールズ・リバー株式会社主催のランチョンセミナーに参加して、無料配布された弁当を食べながら、David Macpherson氏による"Assessment of Operator, Worker, and Bystander Exposure to Agrochemical Products"と題した講演を聴きました。日本の農薬メーカーがEUで農薬登録を申請する時に要求されるヒトへのばく露量評価のデータを収集する試験を受注するための営業活動の一つですが、実に手馴れていて、体系的にわかり易く説明してくれましたので、私にも勉強になりました。

午後からの私の発表は、プログラム編成で内容的にちょっと場違いな会場に入れられていたのが残念でしたが、無事こなしました。

月刊誌「現代農業」の原稿の締め切りは、来週の金曜まで1週間延ばすということでOKとの返信が届きました。助かりました。