2015年4月2日木曜日

東京都千代田区の学士会館で、ある農薬会社主催の「農薬業界OB花見の会」が会費制で催され、私にも声がかかりましたので参加してきました。OBの会ですので、現役時代に農薬会社の第一線で活躍した方たちと楽しい歓談のひと時を過ごすことができました。参加者の中では私が一番年少者だったかもしれませんが、中締めの挨拶を頼まれましたので、現役の時にジェネリック農薬に関して経験したことや、ミツバチとネオニコチノイド剤についてつい先日玉川大学の中村 純先生と対談したことや、月刊誌「現代農業」に依頼された農薬の短期ばく露評価導入問題に関する原稿を執筆して送ったことなどを紹介しました。
医薬については、医療費を下げたい国の思惑やタレントの黒柳徹子さんを使ったテレビコマーシャルの影響もあってジェネリック医薬品は普通になっていますが、農薬については日本ではほとんど普及していないようです。ジェネリック農薬をどう扱うべきか、国民全体で真剣に議論するべき時がくるのかもしれません。

閉会後、私は一人で内堀通りを歩いて皇居のお堀の桜を見てきました。天候に恵まれたこともあって大勢の人出があって、皆見事な桜に感激しながら写真を撮っていました。人混みの中から中国語やタイ語も聞こえましたので、海外からも見に来ていたようです。場所によっては花びらが散り始めていて、お堀の中に真っ白な吹き溜まりもできていました。お堀の水が、富栄養化のせいか藻が生えて汚らしい濃緑色をしているのがちょっと気になりました。上手に殺藻剤を使えば魚に影響なしに透明なきれいな水にできるような気がしますが、多分お堀に農薬を投入することなどとんでもないと反対する人がいてできないのでしょう。