2015年4月25日土曜日

地下鉄千代田線の新御茶ノ水駅で降り、ブラブラ歩きながら明治大学駿河台キャンパスのリバティタワーに行きました。お茶の水は、浪人時代に予備校に通っていたところですので、昔を思い出しましたが、高層ビルが立ち並び昔とはすっかり景色が違っていました。写真を撮ろうと思ってカメラをカバンから取り出したら、バッテリーを充電器に入れたまま自宅に置いてきてしまったので撮れませんでした。

リバテイタワーは23階建てのモダンな建物ですが、講義の行われる6階の1065教室に着くと、すでに事務担当者がパソコンの準備をしてくれていました。社会人受講生は49名で、名簿を見たら72才の私と同年齢が2名、私より年長者が10名おられ、最高齢は88才の方でした。一番若い受講生は27才でした。昨年も受講したM氏は私と同じ松戸から来られた80才の方で、講義終了後、昨年と同じように一緒に隣のアカデミーコモンのビルの1階の軽食・喫茶に立ち寄って、彼は紅茶、私はコーヒーとケーキのセットを注文して、しばらく歓談しました。工学部出身で、エレベーターや建物の安全管理に強い関心をお持ちでした。自分が80才になってこのような公開講座に参加して何の役に立つのかと批判的な見方をする人もいるけど、認知症予防も兼ねて勉強しているとのことでした。今日の農薬の安全性に関する講義は、自分の専門とは違う分野なので新鮮でよかったとのコメントでした。

この講座は、一般財団法人化学物質評価研究機構(CERI)の寄付講座ですが、全16回の構成で、計10名のそれぞれの分野の専門家が担当しています。
安全文化と安全学(1)と(2)-向殿政男
農薬の安全性確保対策(1)と(2)-本山直樹
食品添加物の安全性確保対策(1)と(2)-角野 猛
遺伝子組換え作物の安全性評価(1)と(2)-田部井 豊
食と栄養(1)と(2)-眞鍋 久
遺伝子解析による毒性評価-齋藤文代
プロテオミクスによる毒性評価-山中秀徳
工業化学品の安全性対策-村田麻里子
食の安全に係る化学分析-和田文晴
安全・安心とリスクコミュニケーション(1)と(2)-北野 大

駿河台の界隈(かいわい)は、明治大学の他にも、東京医科歯科大学、順天堂大学、日大病院などがあり、JRお茶の水駅前の明大通りには音楽の楽器店が多数並んでいたり、浪人時代によく立ち寄った駿河台下の古本屋が並んでいる靖国通りもすぐ近くです。若者にとっては魅力的な街だろうなと思いました。