昔からの知人の息子さんが東大大学院を修了して博士号を取得し、この4月から東大に助教として採用されましたが、日本学術振興会（JSPA　Japan Society for the Promotion of Science）の若手研究者の海外渡航長期研究支援事業に応募したいとの相談がありました。渡航希望先がアメリカのノースカロライナ州立大学のThe Department of Mechanical and Aerospace Engineering（機械及び宇宙工学科）ということで、私が長年勤務した大学でしたのでいろいろアドバイスをしてあげました。もし申請が通って実際に向こうに行くことになれば、私の空手の弟子/友人たちが現地にいますので、住宅探しや車の購入や生活を始めるのに必要なお手伝いはできます。

いつものように昼休みに江戸川堤防に運動に行き、8km歩いてきましたが、大学構内で埼玉県の北浦和から来たという年輩の女性に道を尋ねられました。息子さんが埼玉大学を卒業して松戸に引っ越したので、息子の住まいを訪ねてきたついでに徳川昭武公の別邸だった戸定邸（とじょうてい）を見に来たとのことでした。私も北浦和にある浦和高校の卒業生ですと自己紹介し、戸定歴史公園の茅葺（かやぶき）屋根の正門の前まで案内してあげ、私が埼玉県に住んでいた60年くらい前の北浦和の様子を話しましたら、今日は偶然いい人に会えましたと喜んでいました。

ソメイヨシノは満開を過ぎて散り始め、場所によっては花びらが絨毯（じゅうたん）を敷きつめたようになっています。椿の木も散った花が周りの地面を彩っています。山吹（ヤマブキ）の花も満開です。ソメイヨシノ以外の桜で、白い花が葉と一緒に咲いているのはまるで降った雪が積もっているように見えて風情があります。しだれ柳の葉も細長く生長して緑色がだんだん濃くなってきましたし、イロハモミジの若葉も緑が鮮やかです。普段は忘れていますが、こうして四季があって毎年季節の変化が楽しめるのはすばらしいことだと思います。