2015年5月15日金曜日

松尾雅彦氏による特別講演は、総会の後、予定通り午後3時半~5:00に行われました。当初提出されていた仮題は、「今、東京に依存している農村部は、30年後東京を養っている」でしたが、実際の講演ではもう少し穏当な、「改革は辺境から」となっていました。
私が農薬部会長ですので、演者の紹介をしましたが、松尾氏は1941年生まれですから、1942年生まれの私より1才年長で、慶応義塾大学法学部を卒業後、ポテトチップスで有名なカルビー株式会社に入社され、工場長、取締役、社長、会長を歴任後、現在は相談役をされている方です。そういう産業界における実績の他に、特定非営利活動(NPO)法人「日本で最も美しい村」連合副会長、新品種産業化研究会(JATAFF内)会長、スマート・テロワール協会会長もされていて、実にアクティブにいろいろな問題に取り組んでおられます。
豊富な経験と社会の現実に対する鋭い観察力に基づく講演は説得力がありました。

農村部は、政府の施策(市場主義経済推進)に依存しないで、独自の「ビジョン」=未来像を描き、そのビジョンの実現にどんな役割を果たすことに使命があるか考察する。とにかく"ビジョン=夢"を描くこと・・・30年あれば何でも実現できる

という言葉は、私たちを元気にさせてくれました。