公園入口の広場では若い男女がペアで大道芸をやっていました。元体操をやっていたという女性は折り畳み式の椅子を3段に重ねて、その上で上手にバランスをとって逆立ちしてみせました。男性は梯子の上でバランスをとって立ち3本のクラブでジャグリングをして見せました。
噴水池には子供たち(大人も)が裸足になって入って水遊びをしていたら、公園管理の職員が巡回してきて「池の中は立ち入禁止でーす」と叫んで皆を外に出しました。
国立科学博物館は常設展示と特別企画展示と入口が別になっていて、大アマゾン展の方は入場料1,600円の切符を買うのに長蛇の列で、炎天下で30分以上並んでやっと買えました。会場内も大勢の人で、観客が展示物の前からなかなか動かないので、一通り見て回るのに2時間くらいかかってしまいました。途中、シアターでは13分の映画も上映していて、内容的には見ごたえのある企画だと思いました。約1年前にブラジルで80才で亡くなった兄が、昔元気だった頃、トラックで1週間ぐらいかけてアマゾンのジャングルに入り、サメのような巨大な淡水魚(多分体長3mになる大ナマズの一種)を釣る(と言っても、ドラム缶を浮き代わりに餌を仕掛けて、魚がかかったら浮き上がってきたところを銃を撃って仕留める)という話を手紙で書いてきましたので、特に大ナマズとピラルク(アロワナの一種)の展示には興味を掻き立てられました。
私にとって一番勉強になったのは、大昔南アメリカもオーストラリアもアフリカも一緒だったゴンドワナ大陸(Gondwana)からそれぞれが分離移動したということと、北アメリカもヨーロッパもロシアもアジアも一緒だったローラシア大陸(Laurasia)から北アメリカが分離移動して、その後南北アメリカがつながって生物が移動して現在の生物地理になったという解説でした。長い長い生物の進化の時間に比べると、せいぜい100年程度のヒトの寿命は何と短い一瞬に過ぎないかということを思い知らされます。それと同時に、先祖をたどれば人類は全て兄弟・姉妹なのですから、国家間や人種間、宗教間のいがみ合いや戦争はいかに無意味な馬鹿げたことかということを改めて認識します。
松戸に着いたら、満月が出て雲に回りを囲まれていました。自宅に着く前に研究者仲間のK博士とI博士から、松戸に来ているので一杯やろうと誘いの電話があり、いつもの居酒屋で楽しいひと時を過ごしました。