2015年6月23日火曜日

千葉大学園芸学部(正式の戸籍は大学院自然科学研究科)の農業経済学の松田友義教授は北海道大学農学部の出身で、私が現職の時から時々研究室に寄って話をする親しい関係でしたが、定年間際に体調を崩し、最終講義もせずに定年を迎え、定年後2ケ月も経たないつい先月享年65才で病没してしまいました。死因は肺がんだったとのことですので、長年の喫煙のせいかもしれません。7月26日に偲ぶ会か催されるとのことですので、私も参加しようと思っています。

私は今でも年に何回か一般市民を主対象にした農薬シンポジウムに参加して基調講演をしていますが、今年は7月8日(水)が福井県、7月14日(火)が神奈川県、8月4日(金)が北海道で予定されています。福井県については、正式の演題や配布資料の準備などで問い合わせの電話がかかってくるようになりましたので、そろそろ準備を始めなければなりません。毎回新しい話題も追加するようにしていますが、今日は主催者団体の技術顧問からミツバチ問題に関して農水省が今日プレスリリースした資料 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/150623.html が送ってきましたので、話題の中に含めようと思っています。平成26年度蜜蜂被害事例調査結果 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/pdf/150623-01.pdf と、平成26年度蜜蜂被害事例調査結果と今後の対策について http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/pdf/150623-02.pdf  と、通知 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/pdf/150623-03.pdf がありますが、これを見ると、農薬への事故的暴露でミツバチの事故死が起こっていることが示されていますので、農薬を使う農家とミツバチを放飼する養蜂家とのコミュニケーションが事故死を防ぐために重要ということがわかります。
日本の農水省がこれだけしっかりした調査結果を公表したことは、海外でのネオニコチノイド剤とCCD(Colony Collapse Disorder 蜂群崩壊症候群)との関係の論争にも科学的知見を提供して大きな影響を及ぼす可能性があります。さすが優秀な農水省(ついこの間は月刊誌「現代農業」の記事と日本農業新聞のインタビュー記事で短期暴露評価の拙速な導入について苦言を呈したばかりですが)、あっぱれです。

昼休みに水元公園Bブロックに行って2時間ちょっとウォーキングしてきました。JR常磐線を跨ぐ陸橋の上から見る戸定ケ丘の木々は、すっかり夏らしく濃緑色になってきました。途中の家の梅の木の葉は瑞々しく、下には落下した実がたくさんころがっていました。水元公園の大賀博士が遺跡から見つけた古代ハスは、やっと蕾がでてきました。今年も間もなく美しい花が見られるのが楽しみです。今日もアオサギの幼鳥がエサの小魚を探して小合溜の水面をじっと見つめていました。水元公園にはAブロック、Bブロック、Cブロックがありますが、大学からわずか30分の距離にこんな素晴らしい公園があってラッキーです。