2015年7月16日木曜日

台風11号が今夜には四国に上陸すると予想されていますが、今度の台風は停滞型で動きが遅く、その分だけ大雨災害をもたらす危険性があるようです。明日は東京農大総合研究所研究会農薬部会のセミナーが開催される予定ですが、いつも徳島県から参加されるU博士からメール連絡が届き、飛行機も列車も全部止まっていて上京不可能なので欠席するとのことでした。
この辺りも雨が止んだり強く降ったりの繰り返しで不安定な天候でしたので、今日の運動は道場で1時間半筋力トレーニングと空手の稽古をしました。

一緒に松くい虫の研究をしている樹木医のA氏から、早速DNA診断の結果が送ってきましたので、前の表に情報を追加して静岡県清水区役所の三保の松原保全担当者に送りました。

ほとんどの試料は陽性でしたから、枯死して伐倒駆除されたマツにはマツノザイセンチュウが寄生していたことが明らかになりました。4試料だけ陰性のものがあった理由についてはいくつかの推察が可能ですが、NO.797、NO.97、NO.98については、材片抽出液の色が薄茶色だったことから、伐倒駆除された時期は昨年でも実際にこれらのマツが枯れたのはもっと前だった可能性があります。

私たちが材片を採取した株はお互いに隣接した位置にあって根系が重なっている範囲にありましたので、根系癒合が起こっている可能性が大いに考えられます。
これからの調査研究が楽しみです。私たちの調査研究が、世界遺産三保の松原の保全に少しでも貢献できればと思っています。

     (表はクリックすると拡大できます)