2015年7月22日水曜日

今日も猛暑で、太平洋を北上しつつある台風の影響か強風も吹いていました。昼休みに道場に行って準備体操と筋力トレーニングをしていたら、学生が一人入ってきて稽古をし始めました。話しかけたら、毎週水曜日だけ松戸キャンパスに来る園芸学科の1年生で、西千葉キャンパスで躰道(たいどう)のクラブに入っているとのことでした。躰道というのは、私が学生だった50年以上前に千葉大学空手部師範をしていた沖縄出身の祝峰制献先生が創始した玄制流空手から発展した武道です。祝峰先生はもう亡くなられましたが、当時私たちは祝峰先生から直接玄制流空手の指導を受けていたと話したら、驚いていました。現在躰道をやっている人たちにとっては、祝峰先生は多分雲の上の人のような伝説的な存在なのだと想像します。

その後私は江戸川の葛飾橋を渡って水元公園のBブロックに行き、2時間ウォーキングをしてきました。東京外環の延伸工事の一部に、暴風・防音壁を支持する鉄骨だけが取り付けられていて、まるであばら骨のような感じがします。小合溜は、大繁茂したヒシの葉に覆われていました。桜の木にはニイニイゼミが留まって泣いていましたが、よく見ないと樹皮と区別がつかない保護色のようでした。
大きな木の下で休んでいるおじさんがいて、足元には犬とカラスがすぐ近くで仲よくしていました。カラスはハシボソ(嘴細)ガラスで、巣から落ちたのを雛の時から育てたので、まるでおじさんの子供のようでした。犬も可愛がられて育てられたらしく、おじさんの子供のようでした。不審な他人がカラスに近付くと犬が吠えてカラスを守ろうとするのだそうです。まるで犬とカラスが兄弟のようでした。カラスが嫌いな人に野生のカラスと間違えられていじめられないように、足環を付けて識別できるようにしてありました。おじさんの着ていたチョッキの肩の部分は網目になっていて、家に帰る時にカラスが肩に留まって滑らないようにしてあるとのことでした。カラスは元々頭がいい動物だと聞いていましたが、これほど人間とカラスと犬が家族のように信頼し合って仲よくしているのを見るのは初めてでしたので、ちょっと感動しました。
異種の動物でもこんなに仲よく暮らせるのに、人間同士で争いが絶えないのは情けない気がしました。

シャワーを浴びてから、夕食前にいつもの床屋に行って散髪をしてきてすっきりしました。明日は東京農業大学総合研究所研究会の「第34回総会」があります。総会以外にも、造園家・ランドスケープアーキテクトの涌井雅之氏による特別講演「2020年東京オリンピックを見据えた社会資本整備の展望」と懇親会もありますが、最初に理事会もあって私は農薬部会長で理事だそうですので、それに間に合うように朝11時前には自宅を出なければなりません。