2015年7月30日木曜日

マツ苗を植えてある圃場に行って、除草剤グリホサートの100倍希釈液を苗と苗の間に生えている雑草に散布してきました。マツに薬害がでるかどうかわからないので、できるだけ丁寧にマツ苗にはかからないように散布しました。猫の額のような狭い圃場なので頻繁に手取りで除草すればいいのですが、アルバイト学生にばかり依存するとコストが無視できなくなりますし、先日薬剤散布をした時に熱中症になりかかって危なかったので、除草剤を使うことにしました。

樹木医のA氏からは生物検定の結果の途中経過報告が届いています。検定に使っている容器(アイスクリームカップ)の写真も送ってきていますが、薬剤を散布したマツ苗の当年枝部分とマツノマダラカミキリ成虫(♂又は♀)1頭を入れて、中毒症状を経時的に観察します。ネオニコチノイド剤の場合は、一般に有機リン剤に比べて遅効的に致死効果が発現しますので、中毒症状の経時的観察に加えて、最終的には供試した当年枝の樹皮の後食(摂食)面積と糞の量も測定して、薬剤の効果を評価します。
本当は、マツノマダラカミキリ虫体から離脱したマツノザイセンチュウがどれだけ当年枝に移動して樹体内に侵入するかも調査できればよいのでしょうが、供試マツノマダラカミキリの線虫保持数が羽化後の飼育日数によって不ぞろいなのでそこまではやらないつもりです。

     (写真はクリックすると拡大できます)